「最後の結末。そう言うことですか・・・。」消されたヘッドライン 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
最後の結末。そう言うことですか・・・。
元はイギリスで製作されたTVドラマ「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」。元となったドラマは、全6時間の作品であったのですが、映画化に際して、2時間の物語に再構成されています。
6時間を2時間にしたわけですが、それが功を奏したのか、ちょっと小忙しい感は若干あるものの、中々テンポのよいリズムで物語が進みます。冷静に考えると、ありえないスピードで話が進んでいるんですけどね。物語の中での日数は、実は2~3日なのではないでしょうか?
ラッセル・クロウが演じるカル・マカフリーと、ベン・アフレックが演じるスティーブン・コリンズ議員は、大学時代に寮で同部屋と言う設定なのですが、この 2人、8歳の歳の差が有るので、見た目の違い的にもちょっと無理があるのでは? もっとも、日本とは違うので、カルが遅くなってから大学に行ったとかであれば、話は別ですが。ちなみに、コリンズ議員は、Senatorではなく、Congressmanと呼ばれていたので、下院議員と言うことですね。
ヘレン・ミレンが編集局長役で出ているのですが、ちょっと勿体無い気が・・・。折角なんでね、もう少し重要な役回りでも良かったのではないかと。
時代を反映して、インターネット版の記者と、通常の紙面版の記者がいるのは興味深いです。そのインターネット版の記者デラ・フライは、レイチェル・マクアダムスが演じています。彼女、誰かに似てるんですが・・・。
民間戦争会社が話に出てくるというのは、こちらも時代の問題点を鋭く捉えていて中々興味深いです。でも、それにしても、最後の最後の結末は、そうなるんですか。そう言うのは、有り? 結局のところ、誰も救われないと言う話になってしまってますね。ちょっと残念。