「トレーラーは傑作の予感がしたんだけど」ターミネーター4 The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
トレーラーは傑作の予感がしたんだけど
やっぱマックGじゃ無理だったか。人物描写が薄いテレビ映画のような演出ではターミネーターは荷が重い。コンピュータ画面のCGで画面を埋め尽くして「マシーン」を表現するなんて、15年前のハリウッド駄大作のセンスだ。でも、悪いのは彼だけじゃない。何よりスケール感あるべき設定をひたすら矮小にしてしまう脚本家チームに問題がある。
ひたすら不愉快な顔で「楽しくない現場だったんだろーな」と余計なことを思わせるクリスチャン・ベイルのジョン・コナー、シリーズ続行にストップをかけるほど致命的だ。勇気と技量があるのは分かるが、機械を出し抜く知性と人類の希望となるカリスマは全然見られない。脚本がダメだから、最後の放送も響かない。これでは『5』につなげられない。
アントン・イェルチンのマイケル・ビーン演技は楽しめた。でも、ビーンのカイル・リースって向こうではやっぱり変質者みたいに見えたんだ。彼をヒーローのイメージにした田中秀幸という声優さんは凄いね。
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