「俺の心臓をあげる」ターミネーター4 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
俺の心臓をあげる
オープニングは2003年の刑務所の中。死刑囚だったマーカス・ライト(ワーシントン)はセレナ博士(ヘレナ・ボナム・カーター)から検体を提出してくれと求められ、サイバーダイン社の契約書にサインする。潔く死刑になることも厭わないでいたのだが、セカンド・チャンスを手探りしていた彼は人間らしいことをしようとしていたのだ・・・しかし、彼のサイボーグ化は初めての侵入型ロボットの役割。抵抗軍へ侵入し、ジョン・コナーをスカイネットに誘導することがプログラミングされていたのだった。
マーカスは10代のカイル・リース(イェルチン)と少女スター(ジェイダ・グレイス)と共に行動し、機械と戦いながら人間らしさを取り戻しつつあった。そしてカイルとスターはスカイネットに囚われ、ブレア(ムーン・ブラッドグッド)を介して抵抗軍に合流・・・しかし、彼の体が機械で出来たことを知り、自身も驚くが、抵抗軍の皆からも攻撃される羽目に・・・
サラ・コナーが遺したテープを何度聞いてもマーカスの名前は出てこず、マーカスを信じきれないジョン。しかし、最後の賭けとして、マーカスをスカイネットに侵入させ、カイルが捕らわれている場所を暴くことで彼を信ずることにしたのだ。
抵抗軍司令官(マイケル・アイアンサイド)はスカイネットに総攻撃をかける命令を出したが、ジョンのラジオでの呼びかけにより、兵士たちは思い止まる。侵入したマーカスは自ら人間の道を選び、ジョンと共にT600、T800と戦いつつカイルを救う。大量生産されていたT800の核を利用してスカイネットを壊滅させるのだが、ジョンは胸を突かれ重傷を・・・瀕死のジョンに対して自らの心臓を提供しようと申し出るマーカス。セカンド・チャンスに漸く到達したのだった。
ターミネーターシリーズ初の未来版であり、ひとつのエピソードに過ぎないのだが、ほとんどマーカスの物語。シュワちゃんのCGも登場させてるし、最後の戦いにはシリーズ1、2を彷彿させるシークエンス。