「大掛かりなPVみたい」NINE ikuradonさんの映画レビュー(感想・評価)
大掛かりなPVみたい
「シカゴ」好きだったら、このロブ・マーシャルの「NINE」は気になるはず。しかも、ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン、ケイト・ハドソン、ソフィア・ローレン、ステイシー・ファーガソンと、これだけ豪華キャストが揃っていたら、見たくなるのも無理はない。
まず正直に申し上げますと、前半1時間ほどで爆睡してしまいました。とても眠かったからなのか、退屈だったからなのか、たぶん理由は半々。豪華キャストの歌とダンスは楽しいのだけど、ストーリーに深みがないというか、スムースさがないというか、ミュージカルと映画の一体感がない。なんだか大掛かりなPVのようで。これだったら舞台で見たい。ミュージカル以外のシーンが、ただの“つなぎ”のようで、なんだか面白みにかけた。「シカゴ」の舞台には舞台のよさがあったし、映画には映画の良さがあった。まぁ途中で寝ちゃったので、あまり意見できる立場じゃないのだけど。
キャストのファンなら、一通りは楽しめるのかも。ペネロペは相変わらず美しいし、マリオンは愛らしかったし、ファーギーもワイルド&セクシーだったし、ダニエル氏はチョイ悪前回でダンディーだったし。ただ、私は映画でしかできないミュージカルを「NINE」に期待してたんだなぁ。
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