Dr.パルナサスの鏡のレビュー・感想・評価
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相変わらずテリ-ワ-ルドなぁ!!
テリ-監督の舞台挨拶を見に行きました。世界不思議展に行ったような気分になりした。幻想的でファンタステックでシニカルな願望の世界が、良く描かれていましたが、ラストにインパクトが欲しかったですね。
おかしな夢を見た気分。 パルナサス一座の奇妙な冒険。
なんでもギリシャ神話によると、かつて人間の残酷な所業に怒り狂った神ゼウスが、地上の人間を一掃しようと大洪水を起こした際、唯一、完全に沈み切らずにすんだのがパルナサス山だったそうな。
Dr.パルナサスという奇妙な名前の主人公は、カッコよく言えば天災ですら沈められない不屈の人物の象徴、マイナスに言えば悲惨な目にあっても決して懲りない人間の象徴に思える。
これまで数多の天災・人災に見舞われながら、呆れるほどの情熱の力で作品を生み出してきたギリアム監督らしいネーミングだ。
このDr.パルナサスが実に魅力的。
賭け事好きで酒浸りの薄汚いモーロクじいさんだが、娘を想う気持ちと諦めの悪さは超一級。
悪魔との最後の勝負に、非力な老人がチープなトリックひとつで挑む姿は感動的ですらある(卑怯なんかじゃない。それしか武器が無いんだ)。
ラストの引き際や、悪魔に向けた不敵な笑みにはシビれた。かっこよすぎるぜ、ジイさん。
Dr.パルナサス以外にも、チャーミングな悪魔やら口の悪い小人やら、この映画はキテレツだが魅力的なキャラでいっぱい。
ギリアムの映画ではいつも世間の除け者達に愛情が注がれている所が好きだ。どのキャラも欠点だらけで、おまけに善人ですら無いが、人間臭くて憎めない。
『ブラザーズ・グリム』から格段にCGの使い方が向上した映像も見もの。いつものエキセントリックさや毒は薄めだが、次から次に繰り広げられる夢の世界はカラフルで奇妙で可笑しくて俗っぽくて時々不気味で、ギリアムらしい皮肉っぽいユーモアに満ちている(ロシアンマフィアも震え上がる警官隊ダンスが最高に笑える)。
まるで何の脈絡もない夢をそのまま映像化したかのような不思議な作品。
何が何でも作品を作り上げてやるというスタッフ一同の情熱と試行錯誤が生んだ怪奇な快作だ。
最後に、ギリアム世界の住民としてバッチリ物語の中盤を引っ張ってみせたヒース・レジャー。つくづく惜しい役者さんを亡くしたと思う。素敵な遺作でした。
突き進むんだ~!ギリアム!
かなり独創的な映画だったけど、
オタマさんは十分に、この映画を満喫しました★
ギリアムワールド炸裂!!って感じだったねぇ~
雰囲気がとってもオシャレだったよねぇ~
摩訶不思議&奇想天外ばっかりで飽きない!
最後の最後の最後まで奇想天外
ちょっとビックリ&嬉しくなってニヤリ☆
でもちょっと残念だったのが、最近はCGが凄いから
ちょっと比べちゃった所もあったな・・・。
まぁ~それはしょうがない事なんだけどね。
出演した俳優が豪華なんですが、
映画の全体の雰囲気のが大きかったな・・・
この映画を全部、ヒースが演じたバージョンも
見てみたかったですね残念です。
レンタルで出たら借りて、また見たいと思います♪
忙しい映画
感想を一言で述べるなら
『忙しい映画』ですね
自然にストーリーが
頭の中に入ってくるのでわなく
自分で整理しながらの
鑑賞が必要でした
次の展開を
想像する余裕もなく
次から次へと
物語は展開していくので
忙しい映画でした
ただ物語の背景や
ヒロインの女性は
可愛いらしく洋画好きにわ
たまらない邦画にわない
洋画らしさが
たくさんありました♪
最後の演出わ
不思議感を残してくれる
新鮮なものでした(^ω^)
途中で死ぬな(涙)
ギリアム復活!!
…とまでは行ってませんでしたが、
毎回ワタクシが期待する
「ブラジル」や、「バンデットQ」
の様な、大人が観て笑える
ブラックなファンタジー
と言った雰囲気が
近作の中では抜きん出ている様に
思えて良かったでした。
あと、
「あーたなら、CG使わんでも
このくらいの映像撮れるっしょ?」
とも、思いました。
他の方々も申しておられますけれども、
故ヒースレジャーや、
デップ辺りの活躍を期待して
観に行ってる人は
なんじゃこりゃ?と、
思うかもしれません。
個人的には
もし、ヒースレジャーが生きていたら、
どんな話になっていたんだろうか?
と、思いました。
観ていて特に、設定上
突っ込み所には気付きませんでしたが
力量で、完結に持って行った感が
無くも無いと言うか。
トニーの人物像を完全には
描ききれていないんじゃないかな。
と、言う感じがしました。
ヒースレジャーの死もそうだし。
急遽、変えなくてはならない
場面もあったのだろうし。
具体的に何がかは良く分かりませんが、
観終わって少し残念な気持ちになりました。
本当はもうちょい面白い話
だったのではないだろうか?
と、思わせられました。
テリーギリアムと云う
非凡なイマジネーションの
持ち主には、
資金と時間と”幸運”をたっぷり使った
ギリアム自信が心底満足する様な
至極贅沢な映画を拵えて欲しいです。
鏡の世界の描写のなかに、不思議さばかりでなく、人間の本性を問いかける深遠な真理を盛り込んでいる点が秀逸です。
ギリアム監督は、不思議な映像世界を描く監督としては、ティム・バートン監督に匹敵するのではないでしょうか。
鏡の世界の描写のなかに、不思議さばかりでなく、人間の本性を問いかける深遠な真理を盛り込んでいる点が秀逸です。監督のメッセージは、ある程度宗教的な素養が必要かも知れません。それが分かると、めくるめく魔的な映像に引き込まれていき「なんだCGだろ」という余計なことを考えず自然にのめり込んでいきます。
鏡の世界への案内役を務めるトニーを4人の人気俳優が演じる点でも、ストーリーの世界にはまり込んでしまうと、全然気にならないどころか、4人が同じ人に見えてくるのが不思議でした。まるで小地蔵とわが分身みたいです。同じ魂の片割れ同志ですが、小地蔵の方が、容姿など見かけがかっこいいのです(^^ゞ
脱線しましたが、このトニー役を演じていたヒース・ジャレットが、鏡の世界の部分の撮影を残して他界したため、苦肉の作としてこうなったわけです。4人で1つの配役という試みは、不思議世界の演出として、成功していると思います。「1つが多」と一体であるという発想は、極めて仏教的ですね。
そんなわけで、きてれつなストーリーにも、ツボが分かると不思議と違和感なく入れる作品でした。
本作は、現代のロンドンの街に馬車を組んで現れた大道芸人の摩訶不思議な見せ物小屋が舞台です。
口上を述べる曲芸師アントンの語りも不思議そのもの。舞台中央に置かれた大きな鏡をくぐれば未だかつてない幻想世界を見られるといい、それを操るのが1000年も生きている不老不死のパルナサス博士の未知なる力なんだと言うのです。
誤って鏡のなかに飛びこんだアントンが見たものは、飛び込んだ主の願望を実現した心の中の世界だったのです。
人によってはカラフルで天国的みたいなシュールな世界が広がると思いきや、一瞬で奈落の底に突き落とされたかのような地獄にも豹変します。
但し、この不思議世界に行くためには、パルナサス博士が禅定中でないと行けません。 オフの時飛び込んでも、鏡をすり抜けて向う側の通路にすり抜けるだけというのがユニークです。
どういう理屈でこの不思議世界が作られたのか。そのカギを握るのが悪魔のニックです。人をたらし込むことにおいて、なかなか愉快で知能的なのがニックの仕業。ニックの誘惑にのめり込んでしまったパルナサス博士は、最愛の娘ヴァレンテイナを賭け草に、ニックに優劣を競わさせられていたのでした。
なんでそんな馬鹿な賭けをすることになったのでしょうか。
それは遠い昔、山奥でこの世界の真理を伝承する老師として、弟子達を導いていたパルナサス博士を惑わすために訪れたニックの誘惑にまんまと乗せられてしまったからです。 その誘惑とは、永遠の生命でした。それと引き替えに、パルナサス博士は還俗します。そしてひとりの少女を見初めてしまい、またまたニックと取引。若返りして少女を妻帯することの代償しとして、約束したのが娘を差し出すことだったのです。
お釈迦さまは、悪魔の五感の誘惑を尽く喝破して退けたのに、パルナサス博士はなんと導師としては、精神力や智慧がひ弱なものだったのでしょう。その後の苦難の人生に、不老不死とは、この世の牢獄につながれた「苦」そのものであることを、パルナサス博士は痛感するのですね。
Dr.パルナサスの鏡も実はニックの仕掛けた人間の欲望を煽るための仕掛けなのかも知れません。鏡の世界には、飛び込んだ本人の願望が忠実に再現されます。そして、その奥には決まって、欲望の道か、節度ある道かの選択が待ち受けています。
ニックが提案した掛けとは、鏡に飛び込んだ人が、どっちを選択するかの数を競う物であったのです。
またニックの仕掛けとして、送り込まれたのがトニーでした。当初記憶を失っていたトニーは、パルナサスの一座に拾われ、才能を発揮。一座に繁栄をもたらします。
しかし、彼にはマフィアに追われるのも当然のような偽善者としての顔を持っていました。そうとも知らずにトニーに惹かれていくヴァレンテイナ。
彼女に好意を寄せる誠実なアントンと上辺はかっこいいイケメンのトニーとどっちを選択するか。これがニックの仕掛けた賭のラスト・アンサーだったのです。
人生とは、選択の連続。あなた様も実はニックの仕掛けた罠に引っかかっているかも知れませんぞぉ!楽な方へささやきかける声のなかにね。
今ひとつ
ヒースの遺作という事もあって観てみました。
この監督の作品はイマイチ意味が分からない。
自分の理解力が足らないのかもしれないけど、何も伝わって来ないんだよなぁ…
ヒースは良い味出してたし、他の3人も良く対応していたように感じたんだけど、ストーリーが分からなかった。DVDが出たら、また観てみます。
不思議な妖艶な雰囲気です
1/15に試写会が当たって見に行ってきました。
ファンタジーなんです。
ストーリーを深く探ってはいけない映画のようでした。
見世物小屋のカーテンのような鏡を潜り抜けると、
潜り抜けた人によって見え方が違う別世界を体験できるんです。
ストーリーより、出演者の豪華さ、映画全体にただよう、雰囲気の妖艶さや
フワフワした感じに酔いしれることが出来たら、
多分、この映画にのめり込めた状態なんだと思います。
ヒースレジャーが生きていたら、彼一人しか出てこなかったことを考えると、
かえって、鏡の中に入り込んでしまうと、場面が変わるたびに、
ジュードロウに、コリンファレルに変わってしまうのは、
ファンタジーさを増して当初の設定より良くなったんじゃないでしょうか?!
途中、どこで配役が変わるのか、一緒に見に行った人と当てっこすると楽しいかも。
この映画に出てくる、リリーコールが素晴らしいです。
子供の顔なのに豊満でエッチな体型が、余計に妖艶なファンタジーさを増していて
この映画に良いアクセントを添えてくれています。
彼女から目が離せなさそうです。
ほんと、不思議な映画でした。
疲れる…
1月25日、新宿ピカデリーで観賞しました。
すんません、「ブロークバック」で観て以来ヒース・レジャー好きなもので…という感じの軽い気持ちで行きました。
テリー・ギリアムの作品は「12モンキーズ」で拒絶反応が出たので全く観てませんが…一言で言うと「非常に疲れる」作品だと思いました…。
映像は結構凄くて見ごたえあるのですが、
ストーリーがはっきり言って自分には「酔っ払いの妄想」なんじゃないかと思います。
ただ、もしこれを3Dで観たらもっと面白いんじゃないかなとも思いました。
「アリス」を3Dでやるくらいならこっちもやってみても面白いんじゃなかろうか?と思います。
主人公が困難を乗り越えて成長していないというのも「疲れた感」が増えました。
何を見せようとしたのか?
テリー・ギリアム監督の創造する鏡の中の世界が、絵柄、俳優の顔を含めて受け入れられるかどうか、映画の成功はこの一点に掛かっている。
ヒロインのリリー・コールは独特の顔立ちで魅力があるが、鏡の世界の描写についてはオーソドックス。途中で主役のヒース・レジャーを亡くし、その役を3人に演じ分けさせるという発想はおもしろいものの、これとてオムニバスの域を出ない。ひとり、ジョニー・デップが短い出番にもかかわらず、持ち味を発揮したぐらい。イマジネーションだけで訴えるのには限界がある。
娘を救うための秘策でもあれば引き込まれもしようが、ただただ、文字通り“賭け”の連続。繰り返すことの面白さもないまま、極彩色の2時間。つまらんものを観てしまった。
小人のパーシー(ヴァーン・トロイヤー)は味がある。
音楽も個性ある旋律で耳に残る。
奇想天外すぎて、ついてゆけません!
ヒース・レジャーの急逝から、完成が危ぶまれた作品。
一部ストーリを変え、ジョニーデップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルらがその代役を務めた.....鏡の中の世界以外は、ヒース・レジャーが撮り終えていたため一応、違和感なく仕上がっている.....が、全く意味が分らない作品であった.....この作品の監督.....テリー・ギリアムの世界感についてゆけなかった.....残念!....もっと、歓声を磨かないと....。
異形なる世界
こんにちは(いま25日pm1:55頃です)
おどろおどろしい見世物小屋の物語、
バットマンで「ジョーカー」を演じて急死したヒース・レジャー主演、
ロック界のアンチテーゼ的存在のトム・ウェイツも出演など、
日常とは全然違う「異形なる世界」をどう表現するのか?
テリー・ギリアムって監督の作品は「未来世紀ブラジル」
や「モンティー・パイソン」なんかで見たけれど、
とにかく、わけがわからないものが多い(笑)。
こういう作品は理性とか、常識では判断できないんだよね。
どう感じるかという感性が大切だといわれるけれど、
文章や文字っていうものは一応論理だてなくちゃ伝わらない。
苦しいながら、レビューしてみよう。
そんなとき便利なのが、僕が映画に求める3大要素です。
①映像
とにかく、論理を超えたイマジネーションの世界。
イリュージョンといってもいい。でも、それは決して豪華な映像という
わけではなく、こどもの演劇に出てくる”かきわり”っていうイメージが強い。
それをスケールアップした感じ。だからこそ、なにか懐かしさを感じさせる
映像が気に入った。
②ストーリー性
だから、これがよくわからない。わからなくてもいい?
現代なのか、50年くらい前のことなのかも不明。そこに出てくる人物
たちもどんな背景があるのかもわからない。
理解不能な世界である。でも、それでもいいんだよね。
③人物・配役
主役?のヒース・レジャーが途中で亡くなって、その役を3人のイケメン
俳優で補った。結果的にこれもイリュージョンの世界にうまくはまった。
ヒースからジョニー・デップ、ジュード・ロー、コリン・ラウルへ。
仮面をとったら、次の誰かといった意外性があって、マジック的な面白さが
あった。そして、すごく目立っていたのがこの小屋の看板娘リリー・コール。
唯一、常識的な女の子の役なのだが、その肢体はのびのびしていて、
ある意味、この映画を救っていたといたと思う。
レビューを書く前は、何行書けるかな?と思っていたけど、
思いのほか、書いてしまった。
全体としてはAランクに入る作品です(笑)。
豪華キャスト目当てで観にいくものじゃない
徹頭徹尾、テリー・ギリアムワールド全開なブラックファンタジーだと思います。
テリー・ギリアム監督の映画と言えば、『未来世紀ブラジル』でいうところのダクトだったり、劇中に色々とメタファー的な要素を散りばめたり、摩訶不思議な世界感を持っていたりすることが特徴的でございますが、その世界感は、自然哲学だったり、政治や経済に対する哲学だったりに通じていたりしたと思います。
本作は、その摩訶不思議な感じが、ファンタジックな要素や、4人の男たちがあっちの世界やこっちの世界で同じトニーという男の役を演じていることによって、更にワケがわからなくなっています。
なので、はっきし言って、「なんじゃこりゃ?」って感じでつまらない人にとってはひたすらつまらない映画でございましょう。
ヒース・レジャーの遺作でございますが、取り敢えずジョニー・デップが出てるから観ておこうか?くらいな感じだと、金返せ!くらいに思ってしまうかもしれませんね。
しかし!面白い人にとっては凄く面白いんじゃないかな?
ファンタジーが好きとかというより、人生とか死生観とかについて考えるのが好きだったりする人にとっては、なお更面白いんじゃないかなと思います。
そういう哲学を持った映画なんじゃないかな?と思いました。
しかし、娘のヴァレンティナを演じたリリー・コールのなんとスタイルのよいこと!流石はスーパーモデル!
想像力を刺激する映画でした
ヒース・レジャーの代役でジョニーデップ、ジュードロウ、コリンファレルが
出演したことにより、更にこの映画に深みが増したことは確か。
この映画はいろいろな見方ができると思う。
人生は選択の繰り返しであり・・・・
人間は表の顔と裏を顔を持ち・・・・
欲望が渦巻いている・・・・・
ジョニーデップ、ジュードロウ、コリンファレルが、
出演したことにより、それらをわかりやすく表現していたように感じる。
リリー・コールも魅力的でした。
映画ファン垂涎のファンタジーワールド
いっや~…思っきりミーハー視点で語らせてもらいますっ。
こんな贅沢ってないですよっ!!!!
ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル…
夢のアンサンブル!!!!テリー・ギリアムの幻想世界に彼らがここまで馴染むとは…
凄い、参ったよ。
めくるめく映像体験。美少女。美男子達w。奇想天外な物語…お腹いっぱい!!!!
そして…この作品を語る上で欠かせないのが、ヒース・レジャーの急逝ですね。
それ抜きには語れないし、本当、彼は青年トニーを魅力的・蠱惑的に演じていました。嗚呼、惜しいなあ。
でもね…
とても不謹慎かもしれないけど、誤解を恐れずに言わせてもらうと…
この映画って、ヒース・レジャーだけでは、傑作とまでは行かなかったんじゃないかな。
ヒースの親友、ジョニー、ジュード、コリン。彼らがいたからこそ!の部分は絶対あります。魅力的に所狭しと幻想世界を駆け巡りながらも、決して脇の域をハミ出さず、ちゃんと分をわきまえて演じていた。
彩りとして、しっかりと花を添えていたんじゃないでしょうか。
飽くまで、この映画の主人公はDr.パルナサスだしね。
トニーは主役でも、ましてや正義の味方でもない。カタルシスを与えてもくれない。
そんな所がこの映画を贅沢、潤沢、豪勢にしている気がします。
テリー・ギリアムは、本当感無量でしょうね。
僕も感無量でした。
ヒース・レジャー。ありがとう。
また、一生モノの映画に出逢えました。
ヒースレジャー真の遺作
映画「ダークナイト」でジョーカーを演じインパクトの深い役を演じたヒースレジャー。確実にハリウッドスターの頂点の階段を上り始めていた若き才能が2008年1月22日突然この世から消えた事を誰もが惜しんだ。丁度「Dr.パルナサスの鏡」の撮影の真っ只中、クランクアップを待たずにマンハッタンの自宅アパートで遺体で発見されたと報じられた時、映画ファン、ヒースファンには相当な衝撃だったに違いない。
一時は撮影が危ぶまれたこの映画は、鬼才テリー・ギリアム監督は最後までやり遂げた。
亡くなったヒースの主人公の役を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが引継ぎ続投。
新たな息吹が与えられ、1役4人という未だかつて無い出来になり、ギリアム監督自身、想像もしなかったファンタジー映画となった。
わぉ
ジャパンプレミア行ってきました!
映画は想像していたのとはだいぶ異なり、驚きの連続でした。
映像がきれいで、不思議な雰囲気をかもし出していた気がします。
ラストは本当に驚きです。
ジョニーデップのシーンは短かったけど、すごくかっこよかった
ジャパンプレミア試写会を観て
ジャパンプレミア試写会(六本木)に行ってきました!
鬼才テリー・ギリアム監督ならではの作品だと思います。
ファンタスティックな世界を作り上げるのが上手いです。
ヒース・レジャーがお亡くなりになった時に作品の半分までしか出来てなかったそうです。監督自ら3人の友人(ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル)に電話をかけて交渉したそうですが3人共気持ちよく引き受けてさらに撮影のギャラも貰わずヒースの身内に全て渡したそうです。
本当に友情と作品を完成させたいと純粋な気持ちで出来上がった映画です。
その話を監督から聞いて感動しました。
登壇者はもう1人リリー・コールでしたがさすがイギリスのスーパーモデルだけあって背は高く足は長く顔は可愛くて言うことないです。まだ21歳なのですが子供なのか大人なのか魅力たっぷりです。
サプライズでジョニー・デップから手紙が届いてました。リリーが読んでくれたのですが、「彼(ヒース)の遺作として悲しんで観るのではなく作品が完成できたことを祝い喜び、楽しんで観てあげて下さい」と手紙に書いてありました。共感しました。
作品ももちろん楽しくて笑えて幻想的な世界へ引きずり込まれてしまいました。良かったです。お勧めしたい映画の一つです。
まさにファンタジー・・・
テリー・ギリアム監督真骨頂のファンタスティックな
摩訶不思議ワールドが、制作途中での主演俳優の急逝
というアクシデントを呑み込んで、ヒース・レジャーの
遺して逝った映像を世に出さなければという友人達の
熱意をエネルギーとして、見事に結実したのがこの作品
なのだと思います。
一時は完成が危ぶまれ、数奇な運命をたどって完成した
過程そのものが、まさにファンタジーと言えるのでは
ないでしょうか。
ただ、余すところ無く使われたというヒースの出演場面の
中に、息が白くなる寒さの中でのずぶ濡れシーンを見た時、
彼の死因が鎮痛剤や風邪薬等の処方薬の飲み合わせ事故
だった事を思い出して、あるいはこんな撮影で風邪を・・・
などと、どうしても痛々しく感じられてなりませんでした。
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