Dr.パルナサスの鏡のレビュー・感想・評価
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不思議な妖艶な雰囲気です
1/15に試写会が当たって見に行ってきました。
ファンタジーなんです。
ストーリーを深く探ってはいけない映画のようでした。
見世物小屋のカーテンのような鏡を潜り抜けると、
潜り抜けた人によって見え方が違う別世界を体験できるんです。
ストーリーより、出演者の豪華さ、映画全体にただよう、雰囲気の妖艶さや
フワフワした感じに酔いしれることが出来たら、
多分、この映画にのめり込めた状態なんだと思います。
ヒースレジャーが生きていたら、彼一人しか出てこなかったことを考えると、
かえって、鏡の中に入り込んでしまうと、場面が変わるたびに、
ジュードロウに、コリンファレルに変わってしまうのは、
ファンタジーさを増して当初の設定より良くなったんじゃないでしょうか?!
途中、どこで配役が変わるのか、一緒に見に行った人と当てっこすると楽しいかも。
この映画に出てくる、リリーコールが素晴らしいです。
子供の顔なのに豊満でエッチな体型が、余計に妖艶なファンタジーさを増していて
この映画に良いアクセントを添えてくれています。
彼女から目が離せなさそうです。
ほんと、不思議な映画でした。
わかってはいたけど
正直に言ってヒースレジャー遺作、3人の友情などの話しがなければ劇場で見なかったと思いますが、ここまでわけのわからない作品だとは…。悪魔にしろ僧侶にしろ何の為にかけをしてるのか。ヒースが実は極悪人だったというストーリー展開もかすんでしまう内容でした。
疲れる…
1月25日、新宿ピカデリーで観賞しました。
すんません、「ブロークバック」で観て以来ヒース・レジャー好きなもので…という感じの軽い気持ちで行きました。
テリー・ギリアムの作品は「12モンキーズ」で拒絶反応が出たので全く観てませんが…一言で言うと「非常に疲れる」作品だと思いました…。
映像は結構凄くて見ごたえあるのですが、
ストーリーがはっきり言って自分には「酔っ払いの妄想」なんじゃないかと思います。
ただ、もしこれを3Dで観たらもっと面白いんじゃないかなとも思いました。
「アリス」を3Dでやるくらいならこっちもやってみても面白いんじゃなかろうか?と思います。
主人公が困難を乗り越えて成長していないというのも「疲れた感」が増えました。
何を見せようとしたのか?
テリー・ギリアム監督の創造する鏡の中の世界が、絵柄、俳優の顔を含めて受け入れられるかどうか、映画の成功はこの一点に掛かっている。
ヒロインのリリー・コールは独特の顔立ちで魅力があるが、鏡の世界の描写についてはオーソドックス。途中で主役のヒース・レジャーを亡くし、その役を3人に演じ分けさせるという発想はおもしろいものの、これとてオムニバスの域を出ない。ひとり、ジョニー・デップが短い出番にもかかわらず、持ち味を発揮したぐらい。イマジネーションだけで訴えるのには限界がある。
娘を救うための秘策でもあれば引き込まれもしようが、ただただ、文字通り“賭け”の連続。繰り返すことの面白さもないまま、極彩色の2時間。つまらんものを観てしまった。
小人のパーシー(ヴァーン・トロイヤー)は味がある。
音楽も個性ある旋律で耳に残る。
奇想天外すぎて、ついてゆけません!
異形なる世界
こんにちは(いま25日pm1:55頃です)
おどろおどろしい見世物小屋の物語、
バットマンで「ジョーカー」を演じて急死したヒース・レジャー主演、
ロック界のアンチテーゼ的存在のトム・ウェイツも出演など、
日常とは全然違う「異形なる世界」をどう表現するのか?
テリー・ギリアムって監督の作品は「未来世紀ブラジル」
や「モンティー・パイソン」なんかで見たけれど、
とにかく、わけがわからないものが多い(笑)。
こういう作品は理性とか、常識では判断できないんだよね。
どう感じるかという感性が大切だといわれるけれど、
文章や文字っていうものは一応論理だてなくちゃ伝わらない。
苦しいながら、レビューしてみよう。
そんなとき便利なのが、僕が映画に求める3大要素です。
①映像
とにかく、論理を超えたイマジネーションの世界。
イリュージョンといってもいい。でも、それは決して豪華な映像という
わけではなく、こどもの演劇に出てくる”かきわり”っていうイメージが強い。
それをスケールアップした感じ。だからこそ、なにか懐かしさを感じさせる
映像が気に入った。
②ストーリー性
だから、これがよくわからない。わからなくてもいい?
現代なのか、50年くらい前のことなのかも不明。そこに出てくる人物
たちもどんな背景があるのかもわからない。
理解不能な世界である。でも、それでもいいんだよね。
③人物・配役
主役?のヒース・レジャーが途中で亡くなって、その役を3人のイケメン
俳優で補った。結果的にこれもイリュージョンの世界にうまくはまった。
ヒースからジョニー・デップ、ジュード・ロー、コリン・ラウルへ。
仮面をとったら、次の誰かといった意外性があって、マジック的な面白さが
あった。そして、すごく目立っていたのがこの小屋の看板娘リリー・コール。
唯一、常識的な女の子の役なのだが、その肢体はのびのびしていて、
ある意味、この映画を救っていたといたと思う。
レビューを書く前は、何行書けるかな?と思っていたけど、
思いのほか、書いてしまった。
全体としてはAランクに入る作品です(笑)。
豪華キャスト目当てで観にいくものじゃない
徹頭徹尾、テリー・ギリアムワールド全開なブラックファンタジーだと思います。
テリー・ギリアム監督の映画と言えば、『未来世紀ブラジル』でいうところのダクトだったり、劇中に色々とメタファー的な要素を散りばめたり、摩訶不思議な世界感を持っていたりすることが特徴的でございますが、その世界感は、自然哲学だったり、政治や経済に対する哲学だったりに通じていたりしたと思います。
本作は、その摩訶不思議な感じが、ファンタジックな要素や、4人の男たちがあっちの世界やこっちの世界で同じトニーという男の役を演じていることによって、更にワケがわからなくなっています。
なので、はっきし言って、「なんじゃこりゃ?」って感じでつまらない人にとってはひたすらつまらない映画でございましょう。
ヒース・レジャーの遺作でございますが、取り敢えずジョニー・デップが出てるから観ておこうか?くらいな感じだと、金返せ!くらいに思ってしまうかもしれませんね。
しかし!面白い人にとっては凄く面白いんじゃないかな?
ファンタジーが好きとかというより、人生とか死生観とかについて考えるのが好きだったりする人にとっては、なお更面白いんじゃないかなと思います。
そういう哲学を持った映画なんじゃないかな?と思いました。
しかし、娘のヴァレンティナを演じたリリー・コールのなんとスタイルのよいこと!流石はスーパーモデル!
想像力を刺激する映画でした
ギリアム監督のイマジナリウム
奇想天外なファンタジーです。
ギリアム監督の本領発揮ですね。
パルナサス博士は、1000歳。
悪魔との取引で、これからも生き続ける永遠の命を授かった。
パルナサス博士の見世物小屋一座には、人間の欲望を具現化させることのできる鏡がある。
人間の欲望とは、おぞましいものですね。
子供が鏡の向こうに入れば、ゲームとお菓子の世界。
中年女性が入れば、ファッションと宝石の世界。
実業家が入れば、天上へと続く階段。
私などが入ると・・・
人間が持つ、欲望・夢・・名声・罪・罰・虚構・真実・金・過ち・策略・愛・・・。
幻想の世界は、魅惑に満ちているが、同時に危なくもある。
二者択一。
参加するも参加しないも本人次第。
それにしても、この幻想の世界(世界というより、宇宙ってカンジ)は、何と摩訶不思議で、夢に満ち、映像が素晴らしいのだろう。
ギリアム監督の、頭の中は、こんなにもイマジネーションに溢れているんだ!と。
ストーリーがどうのこうのじゃなくて(ファンタジーなんだから)、この映像と監督の世界観が楽しめた。
現実世界を撮り終えた時点で、急逝したヒース・レジャー。
その意志を繋いだ3人の親友。
監督独特のワールドの中では、4人1役でも違和感なし。
エンドロール後、真っ暗になった劇場内に、ケータイの呼び出し音が鳴る。
何回も鳴る。
トニーは、どこかにいるのかもしれない、と思わせる。
そして、ヒースまでもが、まだ生きているのかもしれないと思えてくる。
後から、ケータイの呼び出し音を思い出すほどに、胸にグッと迫るものが込み上げてくる。
映画ファン垂涎のファンタジーワールド
いっや~…思っきりミーハー視点で語らせてもらいますっ。
こんな贅沢ってないですよっ!!!!
ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル…
夢のアンサンブル!!!!テリー・ギリアムの幻想世界に彼らがここまで馴染むとは…
凄い、参ったよ。
めくるめく映像体験。美少女。美男子達w。奇想天外な物語…お腹いっぱい!!!!
そして…この作品を語る上で欠かせないのが、ヒース・レジャーの急逝ですね。
それ抜きには語れないし、本当、彼は青年トニーを魅力的・蠱惑的に演じていました。嗚呼、惜しいなあ。
でもね…
とても不謹慎かもしれないけど、誤解を恐れずに言わせてもらうと…
この映画って、ヒース・レジャーだけでは、傑作とまでは行かなかったんじゃないかな。
ヒースの親友、ジョニー、ジュード、コリン。彼らがいたからこそ!の部分は絶対あります。魅力的に所狭しと幻想世界を駆け巡りながらも、決して脇の域をハミ出さず、ちゃんと分をわきまえて演じていた。
彩りとして、しっかりと花を添えていたんじゃないでしょうか。
飽くまで、この映画の主人公はDr.パルナサスだしね。
トニーは主役でも、ましてや正義の味方でもない。カタルシスを与えてもくれない。
そんな所がこの映画を贅沢、潤沢、豪勢にしている気がします。
テリー・ギリアムは、本当感無量でしょうね。
僕も感無量でした。
ヒース・レジャー。ありがとう。
また、一生モノの映画に出逢えました。
ヒースレジャー真の遺作
映画「ダークナイト」でジョーカーを演じインパクトの深い役を演じたヒースレジャー。確実にハリウッドスターの頂点の階段を上り始めていた若き才能が2008年1月22日突然この世から消えた事を誰もが惜しんだ。丁度「Dr.パルナサスの鏡」の撮影の真っ只中、クランクアップを待たずにマンハッタンの自宅アパートで遺体で発見されたと報じられた時、映画ファン、ヒースファンには相当な衝撃だったに違いない。
一時は撮影が危ぶまれたこの映画は、鬼才テリー・ギリアム監督は最後までやり遂げた。
亡くなったヒースの主人公の役を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが引継ぎ続投。
新たな息吹が与えられ、1役4人という未だかつて無い出来になり、ギリアム監督自身、想像もしなかったファンタジー映画となった。
わぉ
ギリアムらしい映画ですが
テリー・ギリアム作品は初監督『ホーリー・グレイル』以来欠かさず観ています。これは監督が好きに作ることのできた、ギリアムテイストが横溢している映画だという印象を持ちました(例によって撮影中の不自由-主演俳優の死-はあったにせよ)。お伽話然としたインナースペースの描き方、希望のない現実世界、モンティ・パイソン時代のような警官ギャグも現れて、これまでのギリアム作品を総まとめにしたような辛辣で諧謔味たっぷりの映画です。
でもギリアム監督、映像表現にかつてのような驚きが薄れてきて、息切れしているように見えますよね。この最新作も期待していたほどのものではありませんでした。観る側がギリアム調の映像に慣れたため新鮮さを感じなくなったということもあるでしょうが、率直に言って陳腐なんです(すみません)。特に売り物たるべき「イマジナリア」内の心象風景にガッカリ。半世紀も前ならともかく、これだけ映像技術が進化した今にあって、人の心の中があんな単純なものであってはならないでしょう。
さらに、ほとんどのギリアム作品と同様、ストーリーに感心するところはありません。原作ものならともかく、オリジナル脚本で作る意味がまったくわからない。現代のロンドン、高僧と悪魔の個人的な賭けに美形の悪党が絡むという、スケールが巨きいような矮さいような、正直どうでもよろしい話で、途中寝てしまってワケがわからなくなっても問題なし。
そういった意味でもこれはここ10年間のギリアム作品の総括でしょうか。良くも悪くもたいへんにギリアムらしい。
ところで最大のセールスポイントである4美形の競演は、本来の主演であるヒース・レジャーが存在感を示して勝ち。他の3人ももちろんそれぞれに個性的でいいのですが、ヒースは何をしでかすかわからない鋭利な不気味さを醸し出して、トニーというキャラクターに最も合っています。
ギリアムファンは誰でもそうなように、常人では考えもつかないような異常な想像力でもって観客をビックリさせてもらいたい、新作が公開される度にそういう期待を持って見に行くのですが、一応満足できたのは『12モンキー』が最後です。『パルナサス』の荒れたロンドンの風景を見ていて気がついたのですが、ギリアムの作風は世紀末の雰囲気なのですね。だから世紀末が過ぎ去ってしまった今となっては、ビミョーに時代に合わないのかも知れない。新ミレニアムに入ってからはサッパリですもん。いまやギレルモ・デル・トロやアルフォンソ・キュアロンといった(なぜかどちらもメキシコ系の)監督がギリアムの系譜を継いでいるように思えます。ギリアムがんばれ!
ジャパンプレミア試写会を観て
ジャパンプレミア試写会(六本木)に行ってきました!
鬼才テリー・ギリアム監督ならではの作品だと思います。
ファンタスティックな世界を作り上げるのが上手いです。
ヒース・レジャーがお亡くなりになった時に作品の半分までしか出来てなかったそうです。監督自ら3人の友人(ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル)に電話をかけて交渉したそうですが3人共気持ちよく引き受けてさらに撮影のギャラも貰わずヒースの身内に全て渡したそうです。
本当に友情と作品を完成させたいと純粋な気持ちで出来上がった映画です。
その話を監督から聞いて感動しました。
登壇者はもう1人リリー・コールでしたがさすがイギリスのスーパーモデルだけあって背は高く足は長く顔は可愛くて言うことないです。まだ21歳なのですが子供なのか大人なのか魅力たっぷりです。
サプライズでジョニー・デップから手紙が届いてました。リリーが読んでくれたのですが、「彼(ヒース)の遺作として悲しんで観るのではなく作品が完成できたことを祝い喜び、楽しんで観てあげて下さい」と手紙に書いてありました。共感しました。
作品ももちろん楽しくて笑えて幻想的な世界へ引きずり込まれてしまいました。良かったです。お勧めしたい映画の一つです。
まさにファンタジー・・・
テリー・ギリアム監督真骨頂のファンタスティックな
摩訶不思議ワールドが、制作途中での主演俳優の急逝
というアクシデントを呑み込んで、ヒース・レジャーの
遺して逝った映像を世に出さなければという友人達の
熱意をエネルギーとして、見事に結実したのがこの作品
なのだと思います。
一時は完成が危ぶまれ、数奇な運命をたどって完成した
過程そのものが、まさにファンタジーと言えるのでは
ないでしょうか。
ただ、余すところ無く使われたというヒースの出演場面の
中に、息が白くなる寒さの中でのずぶ濡れシーンを見た時、
彼の死因が鎮痛剤や風邪薬等の処方薬の飲み合わせ事故
だった事を思い出して、あるいはこんな撮影で風邪を・・・
などと、どうしても痛々しく感じられてなりませんでした。
久々のギリアムファンタジー!
皆がテリーギリアムに求めているのはこういう映画でしょう!という作品でした。
内容はバロン+バンデットQ+フィッシャーキングといった感じでした。
特にバロンを現代的にアレンジした要素が強かったように思います。
バンデットQとしては、セルフオマージュがたくさんあって興奮しっぱなしでしたよ。
■良い点として
・見たかったギリアム節が全て詰まってて、近年のギリアム作品にもどかしさを感じていた方には堪らない作品だと思います。
小人、舞台装置、独特の中世衣装、トリップと初期ギリアム作品のファンタジーが好きな方は絶対観て損はありませんよ。
・レジャーの演技もギリアムテイストにしっかりはまっていて良かったです。
もう一本ヒースレジャーでファンタジーを撮って欲しかったなぁ・・・
・リリー・コールが思いのほか良い味を出してて嬉しかったです。
バロンのユマサーマン的なキャラクターです。バロンの時にユマサーマンにもっと活躍して欲しかったと感じてた人の、かゆい所に手を届かせたような扱い。
■あえていうなら
・CGが少しチープすぎました。「チャーリーとチョコレート工場」の無機質なCG感をさらにスケールダウンしたような感じで・・・
有機的なリアルさ&チープ感がギリアムテイストの鍵だと思うんですが、無機質&チープなCGの場面は、なんとなく残念でした。
・代役陣のジョニーデップとジュードロウはびっくりするくらい良かったんですが、一番目立っていたコリンファレルに少し違和感が・・・。
他の2人が違和感無かっただけに、少しイメージが離れていた点が残念でした。
・モンティパイソン的な、不条理感がかなり薄く、もう少し毒が欲しかったかなぁ。
といった具合ですが、ギリアム節が復活している点や、豪華な俳優4人を一度にギリアム作品で楽しめたりと、是非劇場に足を運んで欲しい1本でした!
渾身の遺作。
“鬼才・テリー・ギリアム監督、待望の新作”。本作は、「ダークナイト」でオスカーを受賞した、ヒース・レジャーの遺作でもあります。撮影期間中に急逝してしまったヒース。製作中止の危機を救ったのは、ヒースの友人だった“3人のハリウッド・スター”でした。
予算が膨大に膨れ上がったり、スタジオと揉めたり、セットが壊れたり、何かとトラブルに見舞われることが多い(って言うか“恒例行事化”してるような…(^^;)テリー・ギリアム監督ですが、“撮影途上での主演俳優の死”という今回の悲劇は、かつて遭遇したどのトラブルよりも、困難でショッキングだったと思われます。通常であれば、製作中止となるところです(いや普通に考えたら、絶対作れませんから!)。ヒースが亡くなったのは、トニーが現実世界にいるシーンを、すべて撮影した後。残っていたのは、トニーが鏡の中の幻想世界に入るシーンでした。そこで鬼才・ギリアムは、素晴らしいアイデアを思いついたのです。『鏡の中では、観客の願望により、トニーのルックスは変化する…』これなら、代役を立てれば映画も完成し、ヒースの最後の演技もお蔵入りになりません。そして前述した“3人のハリウッド・スター”がギリアム監督の許に馳せ参じたのです。ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル…普通の映画なら『どんだけ豪華やねん!』とツッコんでしまうところですが、彼らは皆『ヒースの演技を必ず世に出さなくてはならない』という思いの下に、出演を快諾したのです。この映画に対する、ヒースとギリアム監督の思いが実った、素晴らしい結果だと思います。
映画の内容としては、毎度おなじみ『ギリアム節、全開!』となっておりまして、何とも上手く表現のしようがない“幻想的なトンデモ映像”と、魅力的なんだろうけれども奇想天外すぎて、こちらも何とも表現のしようがない“非常に難解なストーリー”とで構成されておりますので(一言で言っちゃうと『よ~、わからん映画です(^^;!』)、デート・ムービーなんかには、あまりおすすめ出来ません。『イケメンがたくさん出てる~!』程度の予備知識で観に行かれると、大変な目に遭われるかもしれません。しかしこの映画、完成に至るまでの“劇的な物語(実話)”を知った上でご覧になると、非常に感慨深い1本に感じられることだと思います。いろんな意味で話題になる映画ですね。
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