「「ブレードランナー」以来の驚き!」第9地区 ひきばっちさんの映画レビュー(感想・評価)
「ブレードランナー」以来の驚き!
クリックして本文を読む
まず発想が斬新である!
南アのヨハネスブルクにエイリアンが難民として定住して20年以上経った時点から物語が始まるわけだが、その場所も、“エイリアンが難民”というシチュエーションも着眼点がユニークで、一気にストーリーに引き込まれる。
ハード面(VFX等)もしっかりしていて、物語にリアリティを与えている。
そして演出も(主人公ヴィカス役のシャルト・コプリーはほとんどアドリブで演じたらしいが)、どこにでもいる平凡な男ヴィカスがエイリアン移住対策のリーダーに抜擢され、舞い上がっている様子など、非常に上手く表現していると思う。
また、何百万と難民エイリアンがいるのに、ヴィカスたちMNU職員が承諾書を持って歩いて戸別訪問をするなど、思わずズッコケそうになる笑えるシーンも魅力の一つだ。
作品全体として、これほどのめり込めたSFは「ブレードランナー」以来かなぁという感じである。111分という上映時間があっという間に過ぎるような快作だった。
コメントする