「映像はドキュメントタッチだが、その実コメディ映画のようである。」第9地区 aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
映像はドキュメントタッチだが、その実コメディ映画のようである。
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南アフリカを舞台にして過激であからさまな人種差別ならぬエイリアン差別が展開する。エビと呼ばれ甲殻類のようなのになぜか二足歩行で言葉も喋る、姿も人間そっくりなエイリアンたちは、超巨大な宇宙船と強力な武器を持っているのにゴミ箱をあさり人間たちに物乞いまでしている。(一個師団並みの戦闘力を持つロボット兵器までもネコ缶と物々交換してしまったり)日頃露骨で残酷な扱いをしている人間たちも、彼らの居住区を移転させるためにはわざわざ一軒一軒訪問して立ち退き同意のサインを求めてる。
なんか奇妙で不条理な世界は、映像はドキュメントタッチだが、その実コメディ映画のようである。主人公のヴィカスも、昔のチャップリンのようにお人好しだけど何をしてもトラブル続きで笑わせてくれる。しかし、後半はアクションシーンの連続で残酷な場面も出てくるなど、なんでもありの映画。
最後シーンは、続編もあるってメーセージなのか?3年後、エイリアンが帰ってきて人類との間で戦いがはじまり、今度は主人公のヴィカスが人類の側に立って…。ただエイリアンたちがあまりに人間と似てるのが気になる。ヴィカスの変身みても、彼らには人間のDNAが入っているのでは?とするとあのエイリアンは人間とコンタクトするためにつくられたもので、来訪の目的は人類の文明度を調査することか。本当のエイリアンは、姿はもっとエビや昆虫に似ているけど、遥かに知的な存在ではないか。
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