劇場公開日 2010年4月10日

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「真面目で重くなりがちなテーマを、軽くみせた手腕に拍手喝采!」第9地区 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5真面目で重くなりがちなテーマを、軽くみせた手腕に拍手喝采!

2010年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

『アバター』と
どことなく似てるんだよね

アカデミー賞ノミネートよりも、
そちらの情報が気になり行ってきました。

映画館は、若い人からシニア層まで
幅広い年代で8割くらい席は埋まっていました。
公開初日の4回目でしたから上々の立ち上がりではないでしょうか(笑顔)

☆彡     ☆彡

なるほどね
たしかに『アバター』に
似ているかな。3Dじゃないけどね♪

製作費
『アバター』2億3700万ドル
『第9地区』3000万ドル

これだけの開きがあるのに、
対比作に『アバター』の名が挙がる。
それだけポテンシャルを秘めた作品と認められた証。

好き嫌いが、ハッキリとわかれそうな気もしましたが、
『アバター』の映像だけでなく、ストーリーも好きだった
私にとっては、今作も大いにアリ!でした(笑顔)

なんで舞台が南アフリカなんだろ?
アパルトヘイトへの警鐘へのメッセージも込めたのかな?

そんな疑問を元に
上映後、調べてみると、
ニール・ブロムカンプ監督。
南アフリカ出身のかたでした。

さらに、今作、
2005年に短編として作り上げた作品を
ベースに長編化したことも判明。一気に謎は解けました(笑顔)

3000万ドルで
これだけのCG、映像ができてしまう。
技術の進歩に驚きです。お世辞でもなんでもなく
かなり迫力がありました。特にストーリーの展開が
目まぐるしくなっていく中盤以降なんて、スクリーンに眼が釘づけ。

どうなっちゃうんだろう

まるで童心に帰ったかのように
ドキドキハラハラしっぱなし。

エンドロールが流れ始めたとき

え~~、もう終りなの
つづきをみせてよ~~

エンドロールが流れ始めるや否や
まるでおもちゃを泣きねだる子供のように地団太を踏んでしまいました。

監督、お願いです!
この先、どうなるのか、
続編でもいいから、教えてください!!
願わくは○ッ○ーエンドでお願いします(苦笑)

☆彡     ☆彡

南アフリカ
エイリアン
隔離
人間
人間のエゴ

作品から伝わるメッセージ性には、
『ハートロッカー』にも負けない
エッセンスを受け止めることができました。

が、しかし、
わたしは敢えて、そこはあまり意識せず、
エイリアンの姿に対し、かわいらしさすら
感じさせられたのもあって、ポップな気分で、
エイリアンが登場するのに、変な表現かもしれませんが、
時には笑みも交えながら、明るく楽しく鑑賞させてもらいました。

ラストシーンも好きだなぁ。
正しい表現は“グロテスク”なのでしょうが、
私流の表現は“とってもキュートで、切なくて、チャーミング”でした。

“アイデア勝ち”

そして、そのアイデアを
見事な、ストーリーに仕上げ、
映像を、作り上げた手腕に賞賛の拍手を贈りたいと思います(笑顔)

septaka