「現実にも通じる問題。物事の見方」第9地区 須賀さんの映画レビュー(感想・評価)
現実にも通じる問題。物事の見方
冒頭のドキュメンタリー番組のシーンでは、人間の視点から、移民エイリアン問題が語られます。
生ゴミを漁り、強盗、ひったくり、武器密売を生業として スラムと化した第9地区に住む蛮族。
市の職員として、第9地区管理を行う主人公はひょんなことから片腕がエイリアン化
してしまう。
物語の視点は人間からエイリアンへと移ります。
不幸な宇宙船事故によって異星に不時着し、そこでは、不衛生なプレハブ小屋に住まわされるだけでなく、子供は焼かれ、大人は実験体として拉致、殺害される、悲劇の来訪者。
冒頭で描かれる人間から見たエイリアンの所業と、中盤で描かれるエイリアンから見た人間の所業。
物事の本質は一側面だけでは語れない。当たり前のことですが、難しいことですよね。
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