劇場公開日 2011年8月12日

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「家族をめぐる魂の巡礼」ツリー・オブ・ライフ momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0家族をめぐる魂の巡礼

2013年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

神に問いかける形で、ストーリーは展開する。

宗教に興味のない私もそうだ。

自分の中で常に何者かに話している。

私という人間は醜いでしょうか?

常に繰り返される、記憶を紐解いて、問いの答えを探し求める行為。

その最も内なる私的な行為を、1つの家族をとおして表現している。

美しい母の愛、子供を厳しく育てる父の愛、兄弟への愛それらは

この世界が悲しみだけではないと示している。

この世界は生きるに値すると・・・暖かい視点で映画は描かれる。

私たちが実際に生きる世の中は、うまく生きるのは難しい。

人は生きて行くなかで、どうしても耐えられない苦しみに出会う。

身を引きちぎられる様な、痛み、怒り、混乱。

自然を主とした映像は、美しさと、厳しさで人を圧倒しひれ伏すが

自分の無力さを許容し、海を漂う水の一滴に過ぎないと気づかされる。

誰かをなくした苦しみの印も

少しづつでも確実に薄らいでいくに違いない

momogaria-no