「親が子を、子を親が愛するのは当然なのか」ツリー・オブ・ライフ Satoruさんの映画レビュー(感想・評価)
親が子を、子を親が愛するのは当然なのか
人が自然な状態であるべきだと言うのなら、愛がどのようなものかを問うのと同じように自然がどのようなものであるかを問う必要がある。
子が親を愛する事、親が子を愛する事は自然なのだろうか。
愛の中に広義での従う事が含まれるのならば、従うところに愛があるのかというと必ずしもそうではなく、愛あるからこそ従うのかというとそうでもない。
ただ自然に生じたその関係を愛ある関係に変えるのかまたそうではないのかは全く当事者たちの人間性にかかっているのではないかと思う。
ただ親は先を行き、子はその後を追う。
親はそれまでの自分の経験から正しさと間違いを子に伝える、ただ自然と意思の間に揺れる親を見て子供はその正しさや間違いの間で揺れ動くのだろう。
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