「設定の緻密さの違いが、評価の決定的差でない」アメイジング・スパイダーマン Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
設定の緻密さの違いが、評価の決定的差でない
幼馴染みのMJは登場せず、『スパイダーマン3』でピーター・パーカーが皆の前でキスした警部の娘グウェン・ステーシーが最初からヒロイン。氣が強く頭脳明晰で、最初から絶大な存在感を放つ彼女に扮するのはエマ・ストーン。
今作は、終始リアルな描写で違和感のないシチュエーションなので登場人物たちの動機が納得できて感情移入しやすい。
サスペンスとロマンスの要素もバランス良くて理解し易い。
BGMがホラーテイストで、映像的にも怖い場面が多くて楽しめる。
明るさ、軽さ、コミカルさ、もどかしさ、不思議さの代わりに、暗さ、重さ、真面目さ、清々しさが有り、道理にかなっている今作は、知的でシリアスでダーク。
スパイダーマンもグウェンも警部も格好良い。
それなのに、感覚的な事だがワクワクドキドキの度合いは旧作に軍配が上がる。
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