スーパー・チューズデー 正義を売った日のレビュー・感想・評価
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俳優陣に支えられた、優れた政治ドラマだ。
民主党の大統領予備選でモリス知事とプルマン上院議員が争うなか、モリス陣営の若き副本部長マイヤーズは、プルマン陣営の本部長から移籍を持ち掛けられる一方、モリス陣営の若き女性インターンと関係を持つ、、、。
若き選挙スタッフが、政界の汚れた面に直面するポリティカル・ドラマ。女性インターンの扱い方に、嫌悪感を感じるひともいるだろう。前向きになれる映画では無い。結末は、後味の悪さを思うひともいるかも。
感傷的な所が無く、冷静でシビアな映画だ。といって、雰囲気が重すぎることは無く、最後まで見ることができる。また、俳優陣の演技が素晴らしい。非常に巧みな演技で、本作を大きく支えている。
政治の舞台裏は、誰にも分からない。あくまで架空のフィクションだが、政治的な駆け引き、秘密、裏切り、どんでん返しを興味深く描写した、優れた政治ドラマだ。
観応えありました
ポリティカルドラマというより、選挙戦を通しての人間ドラマ
のし上がっていくには、人の弱味につけ込み脅し、信用していた人でさえ利用する
そうじゃないと生きていけないイメージの政治の世界
良い人じゃ無理なんでしょう
最初はやる気に満ち溢れた明るさの主人公のスティーブンが、ラストでは冷ややかな目の冷たい人間にすっかり変わってしまっているのを演じたライアン・ゴズリング
他のキャストもそれぞれが役にピッタリでした
後味はあまり良くなかったけど、後半から緊張感も面白さも増し増しでした
大統領予備選の裏側を暴いているようだが…
どんなに汚れた政治の裏側を描いているのかと覗き見気分で鑑賞したが、どれもこれも想定内なことばかりで少々期待外れ。
期待していた清濁併せ呑む戦略家はポールくらいなもので、他の登場人物は確かに冷酷ではあるが特段やり手には映らない。
ジョージ・クルーニーとフィリップ・シーモア・ホフマンははまり役とも言えるが、ライアン・ゴズリングをはじめ他キャストはいまひとつしっくりこない。
アカデミー賞脚色賞にノミネートされたようだが、個人的にはつまらなくはないがいたって平凡な作品、というのが率直な感想かな。
勝ちこそが全て
大統領選を陰で指揮する敏腕クリエイター。
凄腕ながらもある出来事をきっかけに解雇されてしまった彼が打って出る、全てにやり返す大逆転の秘策とは。
選挙戦で行われる、勝つためには手段を択ばない裏の攻防に驚愕する一作。
この作品を見ると、否が応でも選挙に対する見方が変わります。
勝ちこそが全て。
表向きだけでは読み切れない政治家たちの内心を我々投票者はどう掴み判断していけばいいのか。
こんな事が当たり前のように行われているのだろうなと勉強にもなった作品でした。
ブルータスは誰だ
大きく掲げられたアメリカ国旗の前で大統領予備選のために演説する知事。その国旗の裏側で言い争う二人の参謀。選挙の表舞台と裏側の駆け引き、そんな政治サスペンスが見られると思っていた。一応、表向きはそれで間違いないが、少し違った見方もできる作品のようだ。
原題の「THE IDES OF MARCH」は3月15日という意味らしい。その日は、カエサルが暗殺された日。
「ブルータス、おまえもか」はアメリカでは親しい人からの裏切りを表す慣用句のようになっているらしい。原作のタイトルからわざわざ変えたのだから製作者からの回りくどいメッセージと捉えていいだろう。
それでは一体、誰が誰を裏切ったのだろう?
一番、誰が誰を信じていただろうか?「おまえもか!」と声を上げたくなるほどに悲しみにくれた人物は誰だっただろうか。
私と妻は意見が割れた。エンディングに何を感じるかでも見解が変わる。
「信念」と「妥協」は印象的なセリフでキーワードでもあるだろうから、一番信念を曲げた人物がカエサルのような気がするけれど、その人物すら観る人によっては違う人物になってしまう。
かなり面白い仕掛けのある作品だと思う。
ジョージ・クルーニーは監督としてはちょっと平凡な人だけど、本作では少しキレのあるところをみせた。
気のきいたタイトル、堅実な構成とカメラ、そして考える余白を持たせたエンディング。いい仕事をしたと思う。良作です。
リアリスティックな政治劇
大げさで作り物っぽい陰謀を排して、敵対陣営の寝返り工作、候補の女性関係の醜聞など、いかにもありそうな設定がリアルで好感が持てます。そのありそうなお話を淡々と展開してゆくのはクルーニー選手の良心でしょう。
アメリカの選挙戦の裏側というか、票を集めるためにいろいろと工作をす...
アメリカの選挙戦の裏側というか、票を集めるためにいろいろと工作をするという合衆国大統領選の実態を描いたというような映画を期待していたのだが、実際は一つのスキャンダルだけの映画でちょっと残念でした。
クリントンのこと?
2020年8月3日
映画 #スーパー・チューズデー~正義を売った日~ (2011年)鑑賞
イケメンが2人
#ライアン・ゴズリング
#ジョージ・クルーニー
個性派が2人
#フィリップ・シーモア・ホフマン
#ポール・ジアマッティ
原題は、THE IDES OF MARCH ってカエサルの殺された日のことらしい?
どういうこと?
理想に燃える若い政治活動家が選挙戦において情報操作の責任者を務めて...
理想に燃える若い政治活動家が選挙戦において情報操作の責任者を務めていくなかで、政界の汚れた側面に直面していく姿を描くポリティカルサスペンス。
アメリカの大統領選挙の裏側の真実
アメリカの大統領選挙は、日本の選挙より、民意が反映されているとか一時期マスコミが言っていたことがあったが、(しかしトランプが大統領になったことによりそういう意見もあまり表には出てこなくなったが)多分、実は、裏側はこんな感じなんだと思う。
ジョージ・クルーニーがあえて映画化したかったのは、アメリカの政治に対しての皮肉なのかも。
アメリカ大統領予備選の話。アホな私には若干ハードルが高かったかな、...
アメリカ大統領予備選の話。アホな私には若干ハードルが高かったかな、仕掛けられたトラップとかがさっぱり分からず。
しかし、政治って汚いもんだなってことはよく分かった。口先上手な候補者も所詮は男ってのもよく分かった。まあ女の方もたいがいではありますが。クリントンが思い出されます。政治家にはハニートラップが一番かもしれない。
日本も含めてもはや政治には何の期待も持てませんな。そんな悲しい現実を教えられる映画です。
正義の優先順位とは
大統領選を描いた映画。
人間はそれぞれが信じる正義のために行動しているから当然摩擦が起きる。確かに大統領に誰を選ぶかの影響力は甚大だ。多くの命さえ左右する。しかしその大義の大きさのために身近な正義を犠牲にしていいのか、その業が業を呼ぶ波及の大きさ、それこそが大きな犠牲を生む元凶である可能性があると考えさせられる作品だった。
選挙活動に勤むゴズリング
選挙がテーマで政治色が強く小難しいかと思いきやスンナリ観れてしまう。
解りやすい作りとかの問題では無く物凄く単純な物語で起こる問題も大した出来事ってか小さい。
P・S・ホフマン/P・ジアマッティ/J・ライト/M・トメイと豪華なメンツを脇に添えて何とも不甲斐ない手腕を発揮したG・クルーニーに主人公としての葛藤や感情表現などの演出も皆無に見えるR・ゴズリングの普通さ加減。
良かった点はG・クルーニーがチョイ役でガンガン出てこないコト位。
起死回生も難無くこなして政治活動の難しさや怖さなりが全く伝わらないし何を描きたいのか!?
まぁ政治家は国を良くする為のリップサービスに内情は自分の生活の為が先行しているのかな。
リアルな人間関係…
今年の大統領選の勉強がてら拝見しました。ライバル候補との駆け引きとか、裏切りとか、大組織はどこも同じだな…と今の職場と妙にダブったのでした(^_^; ちょっとメロドラっぽかったけどね。
結局それかよー!
2016年のアメリカ大統領選挙の予備選挙もいよいよ佳境に入り、来週はスーパーチューズデイなので、この映画がみたくなり、ビデオオンデマンド(Hulu)で探して見ました。
大統領選挙の内幕をもっと暴露するような内容なのかと期待していたのですが、完璧にアテがはずれました。これなら、ドラマの「ハウス・オブ・カーズ野望の階段」の方がアメリカ政界ものとしては、百倍ためになりましたねえ。残念です。
簡単にいうと、下半身のわき?の甘い大統領候補とその側近のドタバタという愛憎ものでした。私が見たかった肝心の大統領予備選挙の熱さや内幕は、ほとんど感じられなかったですね。
平凡な映画でした。でも、インターンの彼女が可愛かったです!
知的な映画。深かった。
色々考えさせる。米大統領選挙では毎回馬鹿騒ぎする日本のマスコミ。分かってるつもりだったが~~この映画がある程度本当として、正義と信条を曲げても勝利を手にするため候補者は魂まで売るのか?ジョージクルーニー演じる民主党候補者は選挙運動員(インターン)のモリーと不適切な関係を持つ。結果妊娠して中絶費用が工面できず、ライアンゴズリング演じるスティーブに相談する。モリーを演じるエヴァン・レイチェル・ウッドは心理の表現力が優れ陰影ある演技が出色‼!しかしとても20歳に見えない。不用意に妊娠する女性にはまったく見えない。そんな愚かさ幼稚さが無い。私を考え込ませたのは、モリーの検死の結果が出た時、中絶は明らかになるだろう。その事実をどう?乗り切るか?あるいは隠蔽するのか?スティーブはさらに悪に手を染める。そんな展開が読める。クルーニーは更に窮地に追い込まれる。大統領への道は更に厳しい。過去に遡り、マリリン・モンローの死の真実が未だに解明されない事実~~ケネディ大統領との親密な関係は明らかだが、この事件を彷彿させられる。ともかく人間の存在の不可解さ、アメリカ人お得意の表向き顔、裏の顔。考え込んでしまった。
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