スーパー・チューズデー 正義を売った日のレビュー・感想・評価
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政治の裏舞台をシビアに描いた、優れた政治ドラマだ。
若き選挙スタッフが、政界の汚点に直面するポリティカル・ドラマ。民主党の大統領予備選。モリス陣営の若き副本部長マイヤーズは、対立陣営から移籍を持ち掛けられる一方、自陣営の若き女性インターンと関係を持つ、、、。
原作者ボー・ウィリモンは、民主党の選挙スタッフの経歴を持ち、本作の後に、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(英国BBCのドラマ『野望の階段』を米国に置き換えたリメイク・ドラマ)の企画・脚本を手掛けた。
感傷的な所が無く、冷静でシビアな映画だ。といって、雰囲気が重すぎることは無く、最後まで見ることができる。特に俳優陣の演技が素晴らしく、非常に巧みな演技で、本作を大きく支えている。
政治の舞台裏は、誰にも分からない。あくまで架空のフィクションだが、政治的な駆け引き、秘密、裏切り、どんでん返しを興味深く描写した、優れた政治ドラマだ。
観応えありました
大統領予備選の裏側を暴いているようだが…
勝ちこそが全て
ブルータスは誰だ
大きく掲げられたアメリカ国旗の前で大統領予備選のために演説する知事。その国旗の裏側で言い争う二人の参謀。選挙の表舞台と裏側の駆け引き、そんな政治サスペンスが見られると思っていた。一応、表向きはそれで間違いないが、少し違った見方もできる作品のようだ。
原題の「THE IDES OF MARCH」は3月15日という意味らしい。その日は、カエサルが暗殺された日。
「ブルータス、おまえもか」はアメリカでは親しい人からの裏切りを表す慣用句のようになっているらしい。原作のタイトルからわざわざ変えたのだから製作者からの回りくどいメッセージと捉えていいだろう。
それでは一体、誰が誰を裏切ったのだろう?
一番、誰が誰を信じていただろうか?「おまえもか!」と声を上げたくなるほどに悲しみにくれた人物は誰だっただろうか。
私と妻は意見が割れた。エンディングに何を感じるかでも見解が変わる。
「信念」と「妥協」は印象的なセリフでキーワードでもあるだろうから、一番信念を曲げた人物がカエサルのような気がするけれど、その人物すら観る人によっては違う人物になってしまう。
かなり面白い仕掛けのある作品だと思う。
ジョージ・クルーニーは監督としてはちょっと平凡な人だけど、本作では少しキレのあるところをみせた。
気のきいたタイトル、堅実な構成とカメラ、そして考える余白を持たせたエンディング。いい仕事をしたと思う。良作です。
リアリスティックな政治劇
クリントンのこと?
アメリカの大統領選挙の裏側の真実
アメリカ大統領予備選の話。アホな私には若干ハードルが高かったかな、...
正義の優先順位とは
選挙活動に勤むゴズリング
選挙がテーマで政治色が強く小難しいかと思いきやスンナリ観れてしまう。
解りやすい作りとかの問題では無く物凄く単純な物語で起こる問題も大した出来事ってか小さい。
P・S・ホフマン/P・ジアマッティ/J・ライト/M・トメイと豪華なメンツを脇に添えて何とも不甲斐ない手腕を発揮したG・クルーニーに主人公としての葛藤や感情表現などの演出も皆無に見えるR・ゴズリングの普通さ加減。
良かった点はG・クルーニーがチョイ役でガンガン出てこないコト位。
起死回生も難無くこなして政治活動の難しさや怖さなりが全く伝わらないし何を描きたいのか!?
まぁ政治家は国を良くする為のリップサービスに内情は自分の生活の為が先行しているのかな。
結局それかよー!
2016年のアメリカ大統領選挙の予備選挙もいよいよ佳境に入り、来週はスーパーチューズデイなので、この映画がみたくなり、ビデオオンデマンド(Hulu)で探して見ました。
大統領選挙の内幕をもっと暴露するような内容なのかと期待していたのですが、完璧にアテがはずれました。これなら、ドラマの「ハウス・オブ・カーズ野望の階段」の方がアメリカ政界ものとしては、百倍ためになりましたねえ。残念です。
簡単にいうと、下半身のわき?の甘い大統領候補とその側近のドタバタという愛憎ものでした。私が見たかった肝心の大統領予備選挙の熱さや内幕は、ほとんど感じられなかったですね。
平凡な映画でした。でも、インターンの彼女が可愛かったです!
知的な映画。深かった。
色々考えさせる。米大統領選挙では毎回馬鹿騒ぎする日本のマスコミ。分かってるつもりだったが~~この映画がある程度本当として、正義と信条を曲げても勝利を手にするため候補者は魂まで売るのか?ジョージクルーニー演じる民主党候補者は選挙運動員(インターン)のモリーと不適切な関係を持つ。結果妊娠して中絶費用が工面できず、ライアンゴズリング演じるスティーブに相談する。モリーを演じるエヴァン・レイチェル・ウッドは心理の表現力が優れ陰影ある演技が出色‼!しかしとても20歳に見えない。不用意に妊娠する女性にはまったく見えない。そんな愚かさ幼稚さが無い。私を考え込ませたのは、モリーの検死の結果が出た時、中絶は明らかになるだろう。その事実をどう?乗り切るか?あるいは隠蔽するのか?スティーブはさらに悪に手を染める。そんな展開が読める。クルーニーは更に窮地に追い込まれる。大統領への道は更に厳しい。過去に遡り、マリリン・モンローの死の真実が未だに解明されない事実~~ケネディ大統領との親密な関係は明らかだが、この事件を彷彿させられる。ともかく人間の存在の不可解さ、アメリカ人お得意の表向き顔、裏の顔。考え込んでしまった。
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