劇場公開日 2009年2月20日

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「こんな痛ましい事実がたった80年前のことだなんて・・・」チェンジリング sumomo3gouさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5こんな痛ましい事実がたった80年前のことだなんて・・・

2009年2月25日

泣ける

悲しい

アンジェリーナ・ジョリーが母親役を熱演。
彼女が映画についてのインタビューで語っているように
現実に決して起きてはいけない事件だけに
演じていて(現実に母親として子供を持つ彼女としては)かなりつらかっただろうと思われる。

ある日いきなり行方不明になった息子を必死に捜し
数ヶ月たって警察が「見つかった」と連れてきたのは
自分の子供ではなかった。
警察やまわりの権力、そして自分を精神錯乱だと決め付ける周りの力に押しつぶされそうになる中
子供への自分の愛だけをささえに
必死にあきらめない姿に感動。

これがたった80年ほど前に実際に起こった
ことだなんて、とても信じられない。

お涙頂戴の、泣き所満載のつくりかと思いきや
実際に起こった事件だけに
恐ろしい流れを淡々と語っていくだけ・・・。

女性の(母親の)視点や、
ましてはドラマティックな事件としてのストーリー性の
どちらにも偏ることなく、
クリント・イーストウッド監督が非常にすばらしくまとめあげた優れた作品だと思う。

sumomo3gou