劇場公開日 2009年12月23日

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「キャメロンの3D技術ですらオリジナルストーリーは語れない。」アバター(2009) SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0キャメロンの3D技術ですらオリジナルストーリーは語れない。

2011年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

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「ターミネーター2」という私がもっとも好きな作品を世に送り出した巨匠ジェームズ キャメロンが「タイタニック」の次に手掛けるのは最新3D技術をたっぷり盛り込んだSF超大作「アバター」。これは見逃せないと思い劇場へ行ったのをよく覚えています。しかし、結果的には3D技術が先行しストーリーテリングにオリジナルさがない作品でちょっとガッカリしたのも事実です。

地球から遠く離れた惑星パンドラで海兵部員のジェイクはある日“アバター”としてそこに住むナヴィ族へと潜入し情報を軍に持ち帰るはずだったのですが、ナヴィ族の世界に魅了されてしまいゾーイ サルダナ演じる女性と恋に落ちてしまいます。

この作品に注目点があるとすればジェームズ キャメロン自身が考案したとされる3Dテクノロジーです。ナヴィ族といい全体的な世界観といいとても綺麗で素晴らしいと思います。特にあの鳥のような生き物(名前忘れ)のデザインが派手で観ているこっちが魅了されてしまいました。それから、この作品にはキャメロン監督から当時のブッシュ政権のイラク潜入に対しての“FUCK YOU”というメッセージがこめられていた気がします。軍とナヴィ族の本編での関係を観ているとそんな気がします。

そこまでは良かったのですが、問題なのはストーリーです。そもそもストーリーの展開の仕方がオリジナルなものでなく「ダンス ウィス ウルヴス」や「ラスト サムライ」のSF版と言っても過言でないのが実情です。弟82回アカデミー賞で「ハートロッカー」に監督賞で敗れたのは不明としても作品賞で敗れたのは仕方がないと思います。その上本作に出てくる軍の構図が「エイリアン2」の部隊と非常によく似ているのも欠点というか弱点の一つだと思います。あと2時間半は長すぎます。2時間以内に収めても十分な内容だと私は思います。

まあ、ざっと言うとこんな感じの映画です。続編があるようですが、3D技術ばかりでなくオリジナルなストーリーがたっぷり盛り込んだ作品になることを期待します。

SAOSHIーTONY