「芸術性は高いが、物語に新しさを感じない。」アバター(2009) 銀平さんの映画レビュー(感想・評価)
芸術性は高いが、物語に新しさを感じない。
大ヒットした作品なので、しばらく間をおいてから見ました。
評判のとおり、確かに映像は美しく、迫力があり、素晴らしかったです。
でも、物語はありきたりだと思います。
結局は、戦争がメインのようになっている感じがします。
前半は、パンドラの生態系についていろいろと見せてくれて楽しめます。
地球とはまったく違う、斬新なパンドラの野生の生き物。
生命に敬意を払い、自然と共に暮らすナヴィ族。
イクランに乗って飛ぶシーンは、爽快感があって感動します。
空の王者トルークも、迫力あります。
でも後半(ホームツリーが破壊されて以降)は、欲深い人間VSパンドラの生物の戦争映画のようになっている印象を受けます。
一部の人間(主人公ジェイクの仲間たち)は、命を懸けてナヴィ族と共に戦いますが…。
多くの犠牲者が出て、あれだけ凶暴で恐ろしかったサナターも、大佐の前にあっさり敗れ去ってしまいます。
そして尺が長いので、だんだん疲れてきます。
私にとっては何度も見たくなる作品ではなかったです。
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