「期待通りのエンタメ作品」アバター(2009) わたぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
期待通りのエンタメ作品
これは宣伝が悪い映画だった。
TOHOシネマズに行けば一本の映画で3回はアバターの宣伝を見させられ、うたい文句は「タイタニックのジェームズ・キャメロン監督12年ぶりの新作」というなんの魅力も感じないワードの数々。
プロモーションはもっと考えなければいけない。
さて、映画本編は実に面白かった。
2154年?くらいの近未来。パンドラと呼ばれる惑星の鉱物資源を狙い侵略した地球上と原住民ナヴィとの交渉(決裂)と戦いが描かれている。
ストーリーは大したことのない王道だったが、メカデザインはすごく好みだった。
ヘリコプターだかティルトローターだかの主戦力に大型の輸送艇。隊長機の攻撃艇や歩兵機械はとてもカッコイい。
CGは確かにすごいし、作り込まれた設定も良い。
自分は3Dが嫌いでわざわざ2D上映を見たので3Dでの圧倒感は分からないが、それを体験しなくても十分に面白い。2時間40分超と長めながら退屈しなかった。
最後に地球人はパンドラから撤退したが、あれほどの価値がある資源をみすみす逃す手はない。確実に再度侵攻するだろう。
魂の木周辺は磁気の影響で機器類がおかしくなるので、長距離弾道弾と高高度からの絨毯爆撃で地表部を灰にし、トドメに多少手間がかかるが衛星軌道上からのマスドライバー砲で万事解決である。
まぁ、続編があればの話だが。
主演のサム・ワーシントンは「ターミネーター4」でターミネーターになったり、「アバター」でナヴィになったり、今年公開予定の「タイタンの闘い」では神様になったり、何かと人間離れした活躍が目立つ期待の新星だ。
キャストも良い感じで、大変楽しい映画だった。
鑑賞劇場:なんばパークスシネマ