「圧倒的完成度の世界観! 名無しの大佐も忘れずに。」アバター(2009) 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的完成度の世界観! 名無しの大佐も忘れずに。
3D映画初鑑賞!
あまりの臨場感に上映時間の1/3は口が半開き(笑)。
映像無くして語れない作品だが、その迫力はFuraiboさんのレビュー等で十ニ分に伝わってると思うので割愛。
監督が創造した惑星パンドラの生態系の圧倒的なリアリティ。一番の見所はこれだ。予告編ではCG臭く見えたキャラや風景も、世界観のあまりの完成度の高さに、最早CGと実写の区別は消え失せる。
人類の侵略の歴史をなぞったようなプロットも素晴らしい。流れるような展開に力強いメッセージ性を盛り込む手腕はさすが巨匠。
加えて魅力的なキャラの数々。その中で1人だけ推すなら、『パブリックエネミーズ』でも見せ場をさらっていたS・ラング演じる大佐だ。全人類の闘争本能を体現したかのような狂ったキャラは絶品。マスクくらい着けなさい。
しかし多彩なキャラを描ききれなかった感もある。利権屋、女パイロット、ナヴィ一族の絆(自然との絆ではなく、家族や同胞との絆といった部分)……この辺をもっと描けば、更にドラマチックになったのではと思う。
勿論そこまで盛り込んだら160分じゃ足りんだろうが、観終われば皆こう思うだろう。
「短い! もっとパンドラに居たかった!」
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