「カーターの原点。」ジョン・カーター ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
カーターの原点。
タイトルを聞いてすぐに浮かんだのはあるドクターの顔^^;
私にとってカーターといったら(今作でも大統領でもなくて)
ERのN・ワイリー演じるカーター先生なのね(困ったことに)
エ?何で同じ名前?と思ったらもちろん今作の名前をERの
製作者が拝借したという、そんなに有名なシリーズなのねぇ。
とはいえ、今から100年…遡る古典なんですわな、これは。
だから相当のテコ入れをしないと、もうこんなの観飽きた!!
って、そりゃ言われちゃうだろうな…という感じは否めない。
ディズニー生誕110周年記念作品という超大作なのにねぇ…。
すでに向こうで大赤字、というニュースは聞いていたので、
全く期待しないで(爆)観たのが良かったのかもしれないけど、
そこまで酷い作品ではないし、分かり辛い内容でもない。
ただまぁ、華がないというか(爆)T・キッチュ、頑張っている
んだけど(ロン毛で)もともと地味な顔立ちに熱がこもりすぎ、
カッコいいというよりも暑苦しい感じ?(あ、ごめんなさい^^;)
タイトルにあるようにこれってプリンセスの方が断然格上!?
この姫さん(L・コリンズ)顔も勇ましいけど身体まで勇ましい。
ホント火星人だから真っ赤だしね^^;
ひとりで全部やっつけられるんじゃねぇのか?なんて思うくらい、
いい戦いぶりを見せてくれる。でも…せっかくキッチュがねぇ…
カーターの過去が回想されると、かなり悲惨な(戦争の記憶)
出来事があって、だからもう戦うのには反対だ!なんて今さら
な台詞を言わせてしまうんだけど、大切な人を失いたくない!!
と決心してからの彼はカッコいい(ホントです^^;)活躍を見せる。
やっぱりね、男は強くないと!!姫さん守ってあげないとね!!
脇で何気なく出ているメンバーが豪華で(爆)
でも誰が誰だか分からない勿体なさも(W・デフォー)群を抜き。
日記を託された甥のバローズって、原作者のことなのね^^;
そして彼を演じているのがあのスパイキッズのジュニ(サバラ)
いや~すっかり大きくなってオジサンっぽい(なんか風格が^^;)
古典劇をきっちり古典のまま描いたSFとしては悪くない。
ただ公開時期がどうして今なの?というところで可哀想な作品。
あと15年(もっとか?)早ければ、もっと湧いたかもしれない。
今年のアカデミー賞の流れ、原点回帰ブーム?なのかしら。
(私的にキッチュはロン毛のがいいな。坊主とかはイマイチ^^;)