「わたしは、楽しめた。」ジョン・カーター りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
わたしは、楽しめた。
本国アメリカでは、大コケだったとのことだけど、私は結構楽しめた。
100年も前の原作なのだから、今とは情報量を比べるべくもなく、火星についての違和感はぬぐえず。
そんな原作を、今になって映画化するのが間違いだったのか。
で、火星以外の見知らぬ星にすれば良いじゃんと一瞬思ったけれど、それじゃ、「スターウォーズ」になっちゃうのものね。
でも、夢のあるジョン・カーターの大ジャンプを見ていると、火星であろうが、水星であろうが、どうでも良くなった。
火星についての状況説明があるのだけれど、カタカナが多くて・・・私はしっかり覚えることができず、作品の中盤までややこしかった。
人間と同じ容姿の赤色人種の国が2つ。
「ゾダンガ」と「ヘリウム」で、対立している。
「ゾダンガ」の≪サブ・サン≫が悪いヤツ。
「ヘリウム」のプリンセスがデジャー。
長身で緑色・4本手が「サーク」族。
彼らは、赤色人種より文明が劣っているようだ。
その分、勢力も弱い。
そのサーン族の皇帝タルス・タルカスを演じていたのが、ウィレム・デフォー。
お顔はすっかりご本人とはわからないけれど。
後頭部パカ~ンは、良かったな~。
僧侶姿・坊主頭3人は「サーン」。
怪しげで、女神の使いだというけれど、とても信じられない。
その首領がマーク・ストロング。
不気味で、狡猾で、頭の良い悪役として、うってつけ。
とても良かった。
このあたりのカタカナをしっかり頭に入れておくと、楽しめるかも。
高性能飛行物体があると思えば、剣で戦ったり。
また、赤色人種が人間に似すぎている。
ここでも英語かい。
などど、ツッコミどころは多々あれど、
まあ、それもご愛敬ですかね。
何といっても、火星の犬ウーラ。
オオサンショウウオもどきのブサイクなお顔に、最初はびっくりしたけれど、≪超≫高速走りや≪超≫人懐こいしぐさにメロメロ。
めっちゃ可愛い。
とても気に入った。
また、ラストの展開も好き。
甥っ子のエドガー・ライス・バローズという名前は、原作者の名前。
自身の経験を本にしましたという設定。
私は、楽しめた。
「ウルヴァリン」のガンビット役だったテイラー・キッチュ。
アニメ「ハンター×ハンター」のヒソカのごとくカードを操り、棒術も冴えて、ステキだった彼。
「バトルシップ」「ジョン・カーター」と記念作品に主役で登場だけど、作品としてはあまり評判は良くないみたいね。
ヒース・レジャーも亡くなり、ブラッド・レンフロも亡くなり、悲しかった。
テイラー・キッチュ、応援するよ!!