「一体、何を描きたかったのだろうか」ジョン・カーター Hypatiaさんの映画レビュー(感想・評価)
一体、何を描きたかったのだろうか
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熱烈な原作ファンなので、かなりバイアスがかかってるかもしれません。
原作ファンっていうのは、得てして、不満点が多いものなので、何書いてんだかわからないところも多いと思いますが、ご容赦ください。
■満足なところ
・とにかく、バルスームの世界を映像化してくれたこと
・飛空艇がとても優美なデザインであったこと
・大白猿が迫力満点だったこと
・ジョン・カーター役の俳優はよい感じでした
■不満なところ
・詰め込みすぎの一方で、説明不足なので、ストーリーの流れが
悪く、物語に入り込めなかった(物語の構造を複雑にしすぎ)
・原作は、古臭くてステロタイプ的な人間たちだけど、その分、
人間的な魅力もあったが。だれにも魅力を感じなかった。
・ジョン・カーターが、大きく跳べるだけの人間として扱われて
いるような感じです。星を救うヒーローって、あまりの無理矢理。
・ジョン・カーターは大義より、友情や愛情に厚いところが好きだ。
タルス・タルカスとの友情もっと大事に描いてほしかった。
・ヘリウム王家が魅力的ではなく、普通の負けそうな国。ゾガンダが
勝つとバルスームが滅びるなんていうのも、説得力がなかった。
・サーンがどうしてあんなになっちゃったのか。無理やりSF仕立て
にしたかったのか、物語に奥行きを持たせたかったのか。じゃま。
・デジャー・ソリスは...現代の映画としては原作のままというのは
まずいのはわかる。でも、ああいうのが、いいのか?わからない。
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