「サイバーパンクと見せかけたナイフアクション映画である。」レポゼッション・メン まどぢょさんの映画レビュー(感想・評価)
サイバーパンクと見せかけたナイフアクション映画である。
どっちつかずで勿体無い!そんな映画でした。
ジュード・ロウもフォレスト・ウィテカーもいい仕事してました。
特にウィテカー大好きなので、むしろ主役がウィテカーでも良かった
です!
総じて設定が中途半端といいますか、ブレードランナー的な町並みに
トゥアレグが走っていたり、すべての臓器が人工で作れるのに、それを
人間が手で組み立てていたり。
そもそも、人工臓器を回収するのに殺していいなら、殺しついでに
全臓器を摘出して移植すればいいのに。
妻と子供も何のために出てきたのか分からない。独身で人殺しだけが
趣味の男として描いた方が、後半が生きてきたのでは。
いちいち近未来臭を漂わせなくていいから、開き直って残酷アクション
映画路線にしちゃってよ!と言いたくなってしまいます。なんなら
彼女もカンフーの達人か何かの設定にしちゃって2人でバッサバッサと
レポメンをやっつける方向性。
ラスト前のスキャンシーンは銃夢っぽくて素敵でしたね。
夢オチなのはもう分かりきってるんだから、夢オチとみせかけて
あのまま2人で死んだら★4つでした。前フリなんだったのー!って。
ディストピア・サイバーパンク物だと期待して真面目に観てしまっては
台無しです。
ジュード・ロウがナイスボディでナイフを振り回してザックザック
敵をなぎ倒すアクション映画だと思って観ると佳作だと気が付きます。
そう、スティーブン・セガールの映画を観る時と同じ感覚です。
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