マイ・ブラザーのレビュー・感想・評価
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観る人の倫理評価をしてくる作品
日本文化ではあまり身近ではないけれど
アメリカでは
頻繁にありそうな
スキシンップ文化が誘発する過ち・・・
ヘンゼルとグレーテルは帰路に迷いましたが
人の心の裏側に遊びに行って
帰ってこれなくなると
愛だけが
道しるべとなる
ということでしょうか・・・
さて、あなたはどこまで
人を愛せますか?
たとえあなたが刑務所に入ることになっても
身近な人と肉体関係をもったとしても
あなたを傷つけても
その人の見方でいられますか?
心が壊れて
懐疑にさいなまれながらも
帰ってこれますか?
Hしても付き合うといわなければ付き合ったことにはならないとか
簡単にだれとでもHしてしまうようになっちゃった
そんな人にはバカバカしい映画かもしれません。
あなたの倫理観のクラスを判断するのに絶好の映画です。
崩壊
アメリカのごく普通の家族の普通じゃない物語
一人の人間が戦争を引きがねにして崩壊していく様がよく描かれています
物語の流れがとても良くて、主人公はもちろん全ての登場人物に入り込めます
兄弟愛も感じますが同じくらいに夫婦愛を感じることができます
そして戦争が生み出してしまうものに考えさせられます
戦争が生きてる家族の心にどんな影響をあたえるか?
サムを演じる『トビー・マグワイア』とても素晴らしい演技!!!
戦場から戻った後・・・明らかに激ヤセして、目元がおかしい。子供達も怖くて近づけないオーラ。
2007年が舞台ともあって、中東系の戦場もふっと頭をよぎる。
この作品は、【家族の暖かさ】をテーマにしていると思った。
戦争から帰還して、サムは心の傷を抱えている様子は、実際に戦争に行ったどの軍人にも同じく、後遺症が残り、心・精神がおかしくなって今まで普通に接してた家族が違う様に皆、感じているかと思うと、凄く心が痛む。
家族のリアルさを描かれていた。
サムの妻グレース役を演じた『ナタリー・ポートマン』サムが戦場で経験した事に「何が起こったの?正直に話して」・・・と一生懸命向き合おうとしている様子。
弟トミー役の『ジェイク』最後サムが頭に拳銃を向けた時のシーン「サム 兄弟だろ!俺の家族だ。聞こえるだろ?何があった?」サム「溺れそうだ」
このシーンは素晴らしかった。
色んなシーンで心討たれた。
どうということもない良作。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿よりコピぺ――
トビー・マグワイア、ジェイク・ジレンホール、ナタリー・ポートマンの熱演に対して抑え気味の演出が重いテーマの本作をある程度観易いものにしているが、反面印象を薄味にしてしまっている副作用も。救済に向かう予感を漂わせながらの幕切れは後味に配慮されていて○。
家族だからこその、深い赦し
正直に言うと、あまり期待をしないで観にいったのですが、、、
ものすごーーーーーーく良かったです。
と思ったら、監督はジム・シェリダン。納得です。
『ある愛の風景』というデンマーク映画のリメイクだそうですが、
それを戦争で受けた心の傷(父はベトナム戦争、兄はアフガニスタン)のために
崩壊し、やがて再生していく家族の姿を描いています。
でも、私がなんといっても心引かれたのは、
父のあとをついで軍人となった“優等生”の兄といつも比べられ、
「お前はいつまでたっても、、、」と
苦々しい顔で負け犬扱いされる弟トミー(ジェイク・ギレンホール)。
確かに、彼は銀行強盗をして刑務所に入っていたり、
ややキレやすかったりと問題は多々あるものの、
彼の根底にあるのは、純粋さとやさしさ。
でもきっと、そんな“弱さ”や“甘さ”と表裏一体の資質は、
アメリカの(特に田舎)ではマイナスにしかならず、
とても生きにくい…ということが伝わってきます。
父が行った戦争、そして兄が行く戦争に対して彼だけは、
「どこかおかしい」と冷静な目で見ています。
でも、かえってそれゆえに父からは、
「口ばかり達者にいっぱしのこと言いやがって」と
疎まれてしまいます。
自分や兄のように、
国のやることに疑問を持たず、国のために戦うことこそ、
男であり、正しいことである、と。
ますますぎくしゃくする親子関係、、、
しかし、兄サムがアフガニスタンで“戦死”したと
訃報が届いたとき、
トミーの優しさが輝きます。
美しい兄嫁グレースを気遣い、姪っこたちをかわいがる束の間の幸せ。
ところがある日、捕虜となっていたサムが帰還し、
そんな平穏な日々は終わりを告げます。
帰ってきたサムは、ちょっとしたことにもピリピリと神経質になり
まるで別人のように変貌しています。
実はサムはタリバンの捕虜となり、人格さえ崩壊してしまうような
“あること”を強いられていたのです。
「こんなパパより、トミーおじさんのがいい!」と泣き叫ぶ娘。
家族がバラバラになってしまうのか、、、という緊張感の後に、
家族だからこその深い赦しが訪れます。
そんな赦しにたどりつくまでには、さらけ出す勇気が必要なのですね。
そして、それを受け止める勇気も。
正直、私が暮らしてきた家族にはなかった(今後もあるとは思えない、、、)ので、ここまで家族とゆうのは赦しあえるのか、と
感動しつつ、深く、家族のあり方を考えさせられました。
行く末を想う
トビー・マグワイアの迫真の演技と、子供たちの邪気のない、まるで演技と思えないような見事な演技にすっかり心奪われ泣かされる。
妹を持つ身としては、ブラザーだけじゃなくシスター(子供たち)のやりとりにも心を動かされた。
登場する人物それぞれの心情を思うと、胸をえぐられるような辛さを感じていたたまれない。
いつかみんなが心から笑える日が訪れますように。
ジェイク…
6月23日、恵比寿ガーデンシネマにて観賞
非常に期待していた作品です。
しかし…クライマックスが中途半端な感じがしてちょっと残念です。
原題「BROTHERS]の名の通り、もっと兄弟愛を描写して欲しかったです。
ですが、楽しめました。
ジェイク・ギレンホール、おっとこまえ~!
マイ・ブラザー
戦争と家族を描いた作品。
戦争はこんなにも人を狂わせ、家族を崩壊させる…
2人のこどもたちの無邪気な笑顔と戦争で心に深い傷を負った父親を冷静に観る目はとても心が痛くなりました。
何かを守るため戦うことは大事なことだと思いますが、やはり戦争は無意味だと、そう思いました。
内容は重く、悲しいけれど、希望も感じとることが出来るいろんな意味でいい映画でした。
血の繋がりの不思議を感じる
この作品が持つテーマはふたつ。
ひとつは、アメリカの軍事行動によるアメリカ自身への爪痕。それは、とりもなおさず個人・家族に対して深く残るということ。
もう一点は、人が人を評価することの傲慢さ。
人を評することも養護することも、それは、優位性を持つ者、あるいはそれを装う者がとる行動だ。優秀だった兄も戦場で心に傷を持ち、不出来と言われ続けた弟と立場が逆転する。次男を軽視してきた父親もまた、息子たちを見る目が変わっていく。父親にとって、以前は長男が自分と同じ側にいたが、今度は次男が自分側の人間に見えるからだ。けっきょく、傲りとエゴでしかないことを教えられる。
ふたつのテーマを並行させて、産まれたときから一緒だった兄弟にしか分からない、嫉妬と羨望、そして情愛を浮き彫りにする。あらためて兄弟というものを語られると、血の繋がりの不思議を感じる。
ストーリーを進行していく上で、重要な位置に幼い姉妹を置き、とりわけ姉の心理を巧くついた脚本だが、それを難なく演じた子役ベイリー・マディソンは並み居る名優達を喰っている。
シリアスなのに笑える場面も・・
エンディングはちょっと気が抜けて、「え? おわり…」と連れと顔を見合わせてしまいました。。
あの家族、どうなるんだろう…う~ん スッキリしない。。
軍隊、兵役、中東(アフガニスタン)、兵隊の家族、いろんな人の見方、気持ち、感じ方を うまく描写してると思いました。
内容はシリアスなのに(前半は)笑える場面もあって、
そしてナタリー・ポートマンがとても美しく、話題性という点では 押さえてほしい一本です。
子役ちゃん(長女役の子)の迫真の演技が、なかなかの見どころ☆
ガリガリ・トビー(マグワイア)、怖いです。。
悪ジェイク(ギレンホール)、やっぱり演技派だなぁと思いました。
目で演技する、がキーポイントの作品ですね・。★
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