「贖罪とは何かを考えさせてくれる映画」つぐない ねりまっくまさんの映画レビュー(感想・評価)
贖罪とは何かを考えさせてくれる映画
小さな嘘がカップル、二人の人間の運命を狂わせていく話です。観終わった後でフランス映画のエッセンスを感じたので確認したら英仏合作でした。フランス映画は人間の機微を描く作品が多いですし、そうした描写が秀逸だったりするので納得です。
ブライオニーの少女時代を演じるのはシアーシャ・ローナン。この作品で2007年の助演女優賞にノミネートされています。この時まだ13歳。上手なだけでなく、しっかりと存在感を感じさせてくれます。のちに「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」では次女ジョーを演じて、オスカー主演女優賞にノミネートされますね。
うその証言によって有罪になった話は今でも全然ありますが、罪の意識を感じるかどうかは人により大きく異なるでしょう。日本で有名な冤罪事件は警察の嘘によって死刑が確定するものも少なくありませんが、関係者が贖罪したという話は全く聞いたことがありません。そうした意識を本人が持ち合わせていても、家族親族が表沙汰になることを阻止することもあるでしょう。
そうしたことを考えさせてくれる映画でした。
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