劇場公開日 2008年4月12日

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「全編つぐない」つぐない dobubobaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0全編つぐない

2008年6月26日

泣ける

悲しい

オスカー・ノミネート最有力候補として当初から騒がれておりましたが、どうなんだろう、と期待していました。監督は新進気鋭のジョー・ライト。主演男優は、昨年、"Last king of Scotland"で好演したジェームズ・マカボイ。主演女優はいわずと知れたキーラ・ナイトレイ。どちらも主演でオスカー・ノミネート候補。

感想ですが、一言でなかなか言えないっす。おもしろかったとも言えないし、悲しいとも言えないし、切ない?重い?力強い?・・・・いい言葉が見つかりません。全編、ある登場人物の「償い」(Atonement)であって、いい映画であるのは間違いないのですが、それを見せられる観客としては、「そんなの見せられたって・・・」っつう人も見るのかもしれません。

あらすじは「ある少女が、ひょんなことから、ある事件の目撃者になり、意図的に自分の姉の恋人を告発するが・・・・。」ということで、物凄い演出力で、様々なエピソードが絶妙の構成でくみ上げられていきます。いい映画の条件としては「時間を感じさせない」というのが私の中でありますが、この映画も、2時間があっという間でした。そういう意味では素晴らしい映画です。監督の力量なんでしょうね。

ただ、前述のとおり、いい映画にはエンディングで拍手を惜しまないアメリカ人も、今回は微妙なエンディングで、拍手がなかったのも印象的でした。(途中で"cunt"って重要なキーワードが出てきますが、日本語字幕でなんて訳されるんでしょう?興味深々・・・)

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dobuboba