「親子とは」ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 宗像先生さんの映画レビュー(感想・評価)
親子とは
クリックして本文を読む
「ワン・バトル・アフター・アナザー」を観た後、PTAの過去作を観たくなり、U-NEXTで鑑賞。
物語は石油採掘と欲望に取り憑かれた男プレインビューの闘争の話し。
対立軸には偽善の皮を被った若い金の亡者の宣教師イーライ。
プレインビューは親子、家族の話にこだわり続ける。他人が家族の話に口を挟むと激怒する。それは愛情かと思うと実は空虚な体面だけの話しで、ラスト近く実は息子は孤児だった事を明かし、商売で利用する為利己的に可愛がっていただけだった。
ラスト息子は去り、憎悪の対象だったイーライもボーリングのピンで殴りつけ葬りさり、「終わりだ…」と告げ、幕。
「ワン・バトル・アフター・アナザー」のディカプリオは愛する娘の為に傷だらけ泥だらけになって闘争を重ねる姿に確かな愛情がある。
だが、プレインビューには家族である息子を愛する見せかけの空虚な建前しか無い。愛情が無いのだ。孤独に沈むのは当然なのだ。
上記2つの作品の家族への愛の対比とその対照的なラストが更にコントラストを際立たせてくれた再鑑賞でした。
血は水よりも濃いけど「愛こそ全て」
「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニングちゃんのセリフが胸に沁みます。
コメントする