「41歳なりに。」GOEMON ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
41歳なりに。
2004年の「CASSHERN」を観た時、もうこの人の作品は
おそらくこの先…二度と観ないだろうと勝手に推測した。
その驚異的な映像美には目を見張ったが、いかんせん…
あまりにつまらなかったしxx(ファンの方、すいません)
だから今作もまったく期待しておらず、まぁ時間があれば。
…というふてぶてしい態度で^^;公開を待っていた感じだ。
が。なんか、すごく評判が良い!(爆)あら?面白いの…?
単純に心が動き(バカですから)友人の感想を聞いたうえ、
観に行ってしまった!
こういう単純さがバカをみるところも多々ある自分だがx
いやいや、今回は、なかなか面白かった。観て良かった。。
この人の独創的な映像美は前作でも発揮されていたと思う。
普通有り得ないような色遣いと装飾、動き(ややぎこちない)
そういう凄さはパワーアップしているほどだったが、私には
やはり脚本と、それにハマる俳優たちの演技が面白かった。
まぁ~悪党秀吉の嬉々たる演技!(爆)奥田瑛二、巧すぎる。
信長に中村橋之助を使ったことで格調が増し、平幹二朗や
伊武雅刀など、大河ドラマから出てきたかと思ったくらい^^;
そういう重鎮を後に配したうえで、江口・大沢・要・玉山という
イケメンを前に列挙させて躍らせた感じ。その動きとリズムが
面白いように映像とマッチし、トントン話が進むので飽きない。
ややウザい(すいません)ゴリの過剰演技と、幼すぎる茶々、
良く分からないけどチェ・ホンマン…^^;とか、まぁいろいろと
あるにはあるけれど、最初から突飛な話になっているため、
さほど気にならないし、本来の話を妨害はしていない。あ~
なんかこういう歴史絵巻があってもいいかも…などと思える。
ちなみにこのキリヤ監督も、とある役で出演しているが、
どこかの出たがりインド人監督と違って、ささやかに消える…。
後半、やや話がダレて長くなり、特に期待していない映像が
これでもかと続くので(まぁそれを見せたかったんでしょうが)
自己満足をスパッと切って、エンターテインメントに徹すれば、
次回作(あるのか?)にもちょっと期待できるかな、と。
TV番組でキリヤ&江口&大沢の3人が「41歳の春だから~」
と歌っていた場面に、少し親近感を覚えたのかもしれないが。
(アニメの五右衛門もカッコいいしなぁ♪江口くんはハマリ役。)