劇場公開日 2009年5月1日

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「目指せ日本のウーヴェ・ボル」GOEMON antさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5目指せ日本のウーヴェ・ボル

2009年4月21日
鑑賞方法:試写会

笑える

単純

マザコンからロリコンへ。マザコン話の『CASSHERN』から、今回の『GOEMON』はロリコンがテーマ。しかしその対象が30近い広末涼子ってのはどうなのか、まあ少女時代は福田麻由子がやっているので彼女に厚化粧させたほうがいいと思う。ストーリーはあまりにお粗末だった『CASSHERN』と比べればまし。ビジュアル面ではは監督のやりたいことはかなりはっきりと伝わってくるのでこの点は評価できる。しかし質は低い、しかもムラがあるので映画としては見づらい。

早い話が刀を使ったゲーム(詳しくない)や『300』をやりたいのだろう。それなのにそこに安っぽいヒューマニズムを持ち込むのはどうしたことか、『レッドクリフ・パート2』そうだったが、最後にきれい事を言われてもそれまでの積み重ねがないので説得力がまったくない。格差社会批判も同様。それと時代物なのに古い言い回しをしないのももったいない、この手の映像やコスプレに映えるセリフってもんがあるんだよ。

俳優に関してはベテランの扱い方も含めて『CASSHERN』よりいいと思うが、中村橋之助の信長がまったく魅力がないのはこの映画最大のマイナス。

ant