地球外生命体捕獲のレビュー・感想・評価
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インデペンデンス・デイの前日譚と思えば
過去エイリアンに拉致監禁された男性らが、今度は逆にエイリアンを拉致監禁してやろうというホラー作品。今風な言葉を使うとリベンジホラーと言ったところだろうか。ただ神出鬼没なエイリアンを捕らえるなんぞ不可能だろうし、そのしっぺ返しを考えると下手に手を出さない方が良いに違いないが、男たちは復讐に燃えている。
監督は、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のエドゥアルド・サンチェス。若干一発屋感が出てきている監督だが、こういう閉塞的な環境の恐怖演出を得意としているのか、本作でも際立って良く見える一つの大きいポイントとなっている。
意外にもグロく、腸で綱引きのシーンはかなりのインパクトである。至って真面目なSFホラーだが、鑑賞後は怖いと思うかアホらしいと思うかの両極端の評価になる作品だろう。個人的には比較的楽しめたと思うが、いかんせんツッコミどころが結構多く、物語にリアリティさを加えるという工夫はそもそも目指していない模様であり、あくまでもエイリアンと人間の戦いを描いたエンターテイメントのホラー映画となっている。マニア度が高いが、一応劇場公開作品のため、VFX等は色々と工夫がされており、誰が見ても違和感なく鑑賞出来るだろう。
ダクトテープ
宇宙人と新興宗教団体と言えば“拉致監禁”は御手の物ですがΣ(*゚Д゚ノ)ノその宇宙人を拉致監禁するお話。
勿論B級作品なのでツッコミどころ満載でした。
主人公の彼女がかなりの勢いで事態を悪化させたりw“殺してはいけない”と言いつつ扱いが酷かったり、主人公たちが過去にどのような目に合わされたのかも会話から想像するしかありませんでしたが、適度にグロく、それなりに緊張感も有り、割りと面白かったです。
映画の本編とは全く関係ありませんが、アメリカの家庭にはあの銀色のダクトテープが必ずあるものなんでしょうか?
どの作品にも普通に出てくる気が…。
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自宅にて鑑賞。原題"Altered"。E.サンチェスが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト('99)』以来7年振り監督したSFホラー。起伏の少ない平坦なストーリーに一貫性の無い自己矛盾な言動を繰り返す登場人物達。誰一人感情移入出来ず、何がしたいのか判らない魅力に欠ける連中しか出て来ない。何かとイチャつくA.カウフマンの“ワイアット”とC.マンガンの“ホープ”。エイリアンは小柄な緑色で河童か『妖怪人間ベム('68)』に登場する変身後の“ベロ”の様でこれも行動原理や目的が判らない。文句無しの赤点。30/100点。
・そもそも"Probed"と云うタイトルで、SFホラーコメディとして企画・製作が進められていたらしい。
・クライマックスで土地が窪む程、家をブッ飛ばした筈なのに、何故か車のみ無事で残ると云うご都合主義的な不可解さ。他にもおかしな点や明らかに破綻している箇所はあるが、退屈な展開ばかりで時間の無駄にしか思えず、観直す気が削がれてしまい断念。全てにおいてオリジナリティが乏しく、求心力が微塵も感じられない愚作としか云い様が無い一作。
・鑑賞日:2016年12月28日(水)
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