フローズン・タイムのレビュー・感想・評価
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写真家が時間をフリーズさせて甘美なイマジネーションを紡ぎ出す!
写真はシャッタースピードによってその一瞬を切り取る芸術だが、映画は1秒間24コマでその連続した一瞬を撮る。広告写真界で活躍してきた写真家ショーン・エリスの映画監督デビュー作である本作の主人公は、彼女にフラれ、不眠症になった美術学生(『ハリー・ポッターと賢者の石』のショーン・ビガースタッフ)。寝られない時間をスーパーの深夜勤務に費やした彼は、意識のなかで伸びたり縮んだりする時間と戯れるようになり、表題どおり、凍った時間のなかで新たに好意を寄せるようになった女性(『戦場のピアニスト』のエミリア・フォックス)をデッサンするという甘い瞬間を過ごす。
ポートレイトでもセクシーな女性を撮り続けたエリス監督は、女性を賛美するかのような視線を向けている。止まった時間のなかでデッサンのオブジェとなる女性は誰もがスタイル抜群で、胸やお尻もまんまろとした美しいカーヴが描かれている。そんなスタイリッシュなルック(見た目)を持った実に興味深い映画なのだ。
特に淡雪が降る場面では、見たこともないようなファンタジーが起こる。雪をも溶かすロマンティックなキスは爽やかな後味を残すのだ。
おすすめイギリス映画!
久々に映画を見てワクワクしました。
監督がカメラマンということが納得の映像美、スローモーションが
あったり、背景だけが変化したり、センス抜群でした。
もしも時間が止まったら?
たぶんみんな1度は想像したことがあるシチュエーション、
特に男の子はいろいろバカなことを考えてしまう状況なのに、
この映画の主人公は、やり過ぎず女性の服を脱がしてデッサンしていく、というお話。
この時間が止まった映像をバシッと見せてくれる。
ダメダメな脇役たちも、キャラが立ちまくりで楽しかったです。
アート系なんだけど、ちゃんとエンターテイメントしてる映画。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』
『ヴァージン・スーサイズ』『エターナル・サンシャイン』
とかとか好きな人たち、ドンピシャだと思いますよ。
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