マリと子犬の物語のレビュー・感想・評価
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新潟中越地震の恐怖とその裏にあった感動のストーリー
息子がわんわんの映画みたいって言うもんで、
何も考えずセレクト。
新潟中越地震の実話を基にした映画なんですね…。
そのくらいのテンションでした。
子供が生まれて涙腺が弱くなったのもありますが、
後半感動しすぎて、息子の前で涙を隠すので必死でした。
捨て犬だったマリを大事に大事に育てるあやちゃん。
地震であやちゃんとじいちゃんが瓦礫に埋まって動けない時、手を血塗れにして助けようとするマリ(犬)。
そして、自分は避難できているのに助けに行けないことを悔やむ父とりょうた。
マリが救助隊を呼びに行き、なんとか助かるあやちゃんとじいちゃん…しかし、マリは避難所にはいけない。マリを置いていかないといけない悲しさと悔しさ。
そして、犬って愛情を持って育てるとこんなにも愛情を返してくれるんだな、と。
マリに会いに行こうとりょうたとあやちゃんで被災地に勝手に行ったのがバレて父が怒っているのをみて、その想いが痛いほど分かりました。←ここでも泣きました。
出演者がみんないい人ばかりで、最後もハッピーエンドでいい映画でした。地震の恐怖も感じつつ、裏にあった感動のストーリーにティッシュの消費が止まりませんでした。
はじめての映画
幼稚園くらいの頃、生まれてから
はじめて映画館で父と母と観た映画でした。
もともと私が動物が好きだったのを父も母も
承知していてこの映画を選んだのでしょう。
けれど観ていくうちに新潟中越地震、マリとの別れ、
幼稚園くらいの私にはとても刺激的でした。
この映画で地震を知り、その一方で家族の絆、
特に兄妹の小さいながらにも努力する姿は
今でも思い出すと涙が出るほどです。
そして一番の大号泣シーンはヘリコプターに
乗っている彩をマリが必死に追いかけるシーンです。
当時ただただ号泣してたのを覚えています。
とにかく犬好きの方には観て欲しい映画です。
私はこの映画を見てから柴犬が大好きになり、
愛犬として柴犬を飼っています。
そして今でもテレビの下の棚に入ってる
この物語をよく観て泣いています(笑)
もう(人間でも動物でも)死んじゃうの、やだよ~
映画「マリと子犬の物語」(猪股隆一監督)から。
鑑賞後、作品紹介を確認すると
「新潟県中越地震発生時の実話を基に、
被災地に取り残されながらも、産んだばかりの子犬たちを
必死で守り抜こうとする母犬の奮闘を描いた感動作」とあった。
えっ、主人公は犬だったの?と思いながら、
タイトルを読み直して、また納得するしかなかった。(汗)
母親の犬の気持ちが、ナレーションでもあればよかったのに、と
ちょっと残念に思いながら、やはり私の視点は人間の子どもたち。
小さい子どもたちが、身近な人たちの死を間近に観る心の揺れは、
相当大きいことが、この台詞でわかる。( )の言葉は、私の想像ですが。
「もう(人間でも動物でも)死んじゃうの、やだよ~。
お母さんみたいに死んじゃうのやだよぉ」
残された人たちの心には、忘れようにも忘れることが出来ない、
負の資産として、蓄積されるに違いない。
三宅島の噴火や阪神淡路大震災、東日本大震災等で、
大切な家族がバラバラになった子どもたちの心のケア、
その影響は、10年後、20年後に、何らかの形となって現れる。
身近な人の死は、何よりも「命の大切さを伝える教育」として、
沈みがちな彼ら、彼女らの心を成長させてくれることを、期待したい。
犬もイイけど、子役の二人が素晴らしい!!
大粒の涙を流してしまいました。
でも実は、最初「やばい」と思ったのです。
捨て子犬(マリ)が子供2人をけなげに、
追いかけていくシーンが冒頭にあるのですが、
会場、爆笑に近かったから。しかも、お子様の
笑い声ばかり。「え~っ、もしかして完全な
子供向け?ドラえもんと一緒だったら・・・」
なんて、危惧を抱きサーっとひいてしまいました。
ところが、犬のあまりの演技の上手さ
(本当に上手かった。どうやってやらせたのだろう)、
女の子の演技の上手さの、ダブルパンチで、
もう引き込まれる、引き込まれる。
地震後、ヘリコプターで
犬と別れるシーンなんて、もうボロ泣き。
涙が、溢れて止まらない。もう、人目も
はばからず、泣いちゃいました。
ここから、先は避難所での暮らしが
メインとなるのですが、ニュースで
報じられていたモノと差はなし。
どこかしら、落ち着いた場面が続き
さっきの涙が嘘のように冷静な私が。。。
「犬との別れで盛り上げすぎたんじゃないか。
クライマックスは犬との再会になるけれども、
中盤を越えられるの?やばくない??」
結果として、
私の恐れは半分的中。
ラストの再会は、及第点とはいえ、あんなものかな。
救ってくれた半分とは、
山古志村に向かうヘリコプターへ乗る前のやりとり。
家族の代表1人しか、村へ行けない決まりを説明。
「村役場の同行者として来ていただくと
聞いています。家族の代表を出してください」と
マリと離れて泣きじゃくった女の子をヘリに
自衛隊員が気遣って乗せてあげたシーン。
私、もうこれで十分って、また泣いちゃいました。
ラストのオチはわかっていたので、これで、
十分に救われました。
期待をして見に行き、
期待とおりの作品でした。泣きすぎて疲れました(苦笑)
【補記】
旧山古志村のかたもエキストラとして
参加したと聞いています。それもあり、
素直に感動できたと思います。村の人も
目の前の現実を受け止め、復興を目指している。
この手の話は、
地元民は反発しているのに、
興行主導で進められると言うパターンが
ありがちですが、被災者も一体になって
作ったと言う事実が、更に私の中で
感動のボルテージをあげたのは間違いないです。
ここまで、立ち直った
旧山古志村の人々の強さに
ただただ、脱帽です。人間って、
案外強い生き物なんですね。
予想通りの展開で物語は進んでいきます
この映画はそもそも終わりもわかっている上で見る映画ですから、驚くようなことは何も起こりません。
予想通りの展開で物語は進んでいきます。
犬の演技がすごいですね。
子役はちょっとこなれすぎな感じがしました。
子供の迷子シーンなどはちょっとありえないとはおもいましたが。
マリーっ!!
新潟県中越地震の実話を基に描かれた絵本、
「山古志村のマリと三匹の子犬」を映画化した本作ですが、
ここで描かれる家族のお話はあくまでフィクションです。
な~んだ、そうなのか、、、と思うことなかれ。
このオリジナルのストーリーが功を奏し、とてもいい話に
仕上がっているのです。もちろん犬と子供の演技に刺激され、
泣けもします。こういう話にありがちなベタな会話もある。
だけど、もっとも単純で、もっとも当たり前の「親子像」が
人間・犬ともどもにきちんと描かれているのです。
付け加えれば、自衛隊の描き方もいい。ヘリコプター最高。
実際に救助にあたったヘリを映画でも使ったんだそうです。
どっかの雪山フィクションより、よっぽどカッコ良かった!(爆)
マリの話、実はぜんぜん知らなかったんです。
ニュース記事として新聞にも載っていたんですね。
実在のマリは柴犬ではなく雑種犬。地震当日子供を三匹産み、
夕方には地震に巻き込まれて、約16日間、置き去りとなります。
ま~置き去りというか。。。連れて行けなかった、んですが。
飼い主の五十嵐さんが家の前にドッグフードを置いていったので
マリはそれを食べながら乳を与え、子供を守り待っていたのです。
迎えに行った時のマリは痩せこけて、
代わりに床下のチビ達は、まるまると肥っていたんだそうです。
その救助直後の写真を見ました。私はこのマリがいちばん好き♪
「どうよ♪私の家族は。」って顔でカメラに微笑んでいるのです。
自身は痩せた身体で。。。このマリを見ただけでも十分。。
映画のマリは、もっと忠犬的な演技を見せたりしますが^^;
これを見ると、犬って本当にご主人さまに忠実なんだな、と。
ただそれだけでも偉いことなのに(犬の世界では当たり前なの?)
親となったら懸命に子供を守る(これも当たり前なんだろうけど)
そんな行為に鼻水たらしまくりで感動する自分は、一体どれほど
情けない人間なんだろう…って^^;思っちゃいますよ、本当に。
予告でかなり長い間(ホントに)マリ達を観てきましたが、
なんかあの予告で見せる子供の演技等が鼻についてしまい、
なんだかな~と思っていたのです(失礼)。裏切られました(爆)
子供達の演技も素晴らしかったし、話が話だとはいえ、
地震は実際に起こったこと、どうしようもない現実を受け入れる、
という難題をすべての生き物が背負った期間だったのです。
家族を失った人もたくさんいたし、奇跡的に助かった人もいる。
自然災害という脅威に、立ち向かう人間達の無力さとはかなさ、
それを乗り越えようと踏ん張る力強さ。もう思い出したくないと
蓋をするのは簡単だけど、その恐怖を忘れないようにとどめる
努力は決して怠っちゃいけないと思うのです。
山古志村の人々は映画撮影にも協力し、それを体現しています。
正確には、この地震の後にも新潟に大きな地震が襲っています。
怖いけれど避けては通れない災害だからこそ、その対策と避難
に対する万全の準備態勢が必要なんだと心から思いました。
そしてマリ…。
地震の後遺症に苦しみながらも、元気に生きているマリ、
早く飼い主の五十嵐さんと一緒に暮らせるように、祈ります。
鑑賞後、私も呼びたくなりました。「マリーっ!」って^m^
(チビ達は貰われて幸せに暮らしているって。良かった(^◇^))
地震(特に余震)は怖い。大人だって怖い。
地震に遭遇し、倒壊した家の下敷きになってしまった女の子とそのおじいちゃん。その居場所を自衛隊に教えたのは、飼い犬のマリとその子犬たちだった。自衛隊は、その場では、やむを得ず人間だけを助けることになり、飼い犬達は取り残される。置き去りにされた飼い犬を助けに、子供たちが行動し、騒ぎになるという話である。
悪人が出てこない作品で、観ていて心地よい。飼い犬を助けに行くというシーンは、子供の浅はかさを教えてくれる。この映画の鑑賞者に、無謀な行動の危険性を知らせてくれる。相手が地震の場合、大人でもどうにもならない。この映画でも、きっちりと地震の怖さ(特に余震の怖さ)を描いていて、よい。
家畜やニシキゴイなど、どんなに価値があろうと、救助されないか後回しになる。自衛隊を含め、行政は人間を優先させるに違いない。これからも、天災があったら、この考え方は変わらない。覚悟を決めておく必要がある。
主人公の一家は、村に留まるか、隣の長岡市に引っ越すか迷う。この一家の意思決定はさておき、その判断に、地震のリスクも含めて、考えるようになる人も多いはずだ。
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