劇場公開日 2008年5月10日

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ミストのレビュー・感想・評価

全160件中、141~160件目を表示

4.0ラストの後味の悪さ、尋常じゃない

2012年7月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

フランク・ダラボン監督&スティーヴン・キング原作と言うと、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のような感動作がすぐ思い浮かぶが、フランク・ダラボンはホラー出身、スティーヴン・キングはご存知ホラーの帝王。
そんな二人のコラボで初めてホラーに挑むのだから、これはもう注目。

軍の秘密裏の実験によってモンスターがどうやって異次元からやって来たか…というシーンが冒頭描かれる予定だったそうだが、分からないままの方がイイとの配慮で描かれなかったという。
その判断は大正解!
お陰でモンスターの謎と恐怖が倍増した。

小さな町を不気味な霧が覆い、その中には得体の知れないモンスターが…。
町の人々はショッピングモールに逃げ込む。
限定された空間の中で、ずっと正気を保てるほど人間の精神は強くない。
内外からの恐怖により、遂に人間関係が崩壊する。
つまはじきされていたマルシア・ゲイ・ハーデン演じる宗教女の言葉に救いを求め、従うようになる。
藁にもすがる、リアルで恐ろしい姿だ。

トーマス・ジェーン演じる主人公たち数人はからくも車に乗って脱出するが、ガソリンが無くなり車は止まる。
外にはモンスター。
手には一丁の銃。
当然、自ら命を絶つという衝動に駆られるが、それ以上の絶望が待ち受けていた…。

本当に後味悪く、救いも希望も無いラストなのだが、皮肉にもお陰で記憶に残る映画になった。
意見が分かれそうだが、見応えあった。

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近大

4.0受験生は見ちゃダメ!

2012年1月25日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

こういうのイメージしたことある方も、いるかとは思いますが、映像になるとこうなるんですね…

子供には見せないでください!
受験生はハッピーエンドだけ見てください!

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ジョージア

4.0人間の奥深くにある感情をもぎ取る霧

2012年1月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

宇宙戦争のような設定、鳥のようなラストで彩るSF作品。見たこともない化け物の登場はSFパニック映画ではよくあるパターンだが、勇敢な戦士が化け物と戦い、みんなから讃えられ完結といった映画ならではが無い映画っぽくない映画である。そう、この映画には戦士がいないのだ。本当に人間が未知の殺人生物と出逢ったら、どういう感情を出し、どういった行動をとるかを描きたかったのだろう。そして見事に事細かい描写に成功した作品となった。それはおそらくハンディカメラがとても作用したからではないだろうか。戦争映画のように、まるで敵国の銃口から逃げ惑う人々をハンディカメラで追うような撮り方だ。そしてもう一つには同じアメリカ人同士でも宗教に対する考えは違う場合があるという描写もある。宗教を人生の糧にするか、宗教を人生そのものだと思うかによって直面した問題に対する打開法は違うというスティーブンの暗示は胸を突き刺す。そしてなんといっても「衝撃のラスト15分」。あの部分は監督の脚色勝ちだろう、原作者スティーブン・キングも圧巻の最後のオチ。監督はあのシーンを夢見ていたのだろうか。もはやあの度肝を抜くラストシーンのために今までのストーリーを作ったかのような気さえしてくる。

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トーレス

5.0映画が好きなら今すぐ観れ!

2010年11月8日
PCから投稿

楽しい

怖い

興奮

観始めて、あーB級モンスターパニック映画じゃん。
と思ってDVDを停めちゃわないように。
最後まで観て下さい。必ず!!
観たほうがいいです。

この映画の何が楽しいかって、そりゃもう
観た人どうしでワイワイ盛り上がれるところでしょう。
映画好きが集まってミストの話題になると、
観てない人は取り残されちゃって寂しい気持ちになるよ。
この映画ネタバレとか禁物だから、寂しいけど一人退出しましょうね。

…という意味も込めて、これは確実に!必見ですっっ!!!

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mojomojosan

5.0だってホラーなんだし・・・難しい事言うなよ

2010年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

追い詰められる恐怖と衝撃を受けられればOKです。
本当に嫌なラストでした。
映画にて自分は絶対にこんな状況におかれたくない疑似体験ができるのです。
安全な場所でポテチなんか食べながらね。

人間の愚かさを皮肉たっぷりに詰め込んだホラーです。
嫌な気分になりたくないのなら別のジャンルを観ればいいでしょう。
ハッピーエンドの映画は腐るほどあるのですから。

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ギリシャ

4.5振り幅の激しさは半端じゃない!

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

スティーブン・キング&フランク・ダラボンという
『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』のコンビによる
パニックアクション大作(??)

本当はこう言いたくはないんですけどね。
前2作のファンとしては。

心にしみる人間ドラマの代名詞みたいな作品のこのコンビで
“パニックアクション”って…

物語の始まりは、
とある猛嵐の夜から一夜明けた朝。

序盤からしばらくの導入部分は非常に分かりやすく
パニックアクションとして自然に引き込まれます。

ただその後が良くない…

序盤から中盤にさしかかり
題名となっているミスト(霧)がいよいよ本格的に発生する頃。

未知の“何か”による惨劇が始まると
空気を読めない大人たちに 泣きわめく子供も加わっての
イライラするような珍プレーのオンパレード。

登場するその“何か”といい登場人物といい
あからさまに分かりやすいありさま。

「いくら何でも安っぽ過ぎるだろ…」
と、半分辟易したまま“パニックアクション”として
物語の大半は過ぎ去って行きます。

しかし!

ただじゃあ終わらなかったさすがの名コンビ!
これは全てラストの衝撃を見るための耐える時間。

最後の最後で心の奥底からえぐり取られるような
衝撃が待ち受けていました!

ここで途中に煙たく映っていた濃い登場人物たちの
セリフや行動が伏線として生きてきます。

宗教的な何かを暗示するような…
むしろそれをも超越し得る人間という存在。

勇気、行動力、決断、団結、狂信、洗脳、抑圧、暴走、罪と罰・・・

人間の根本にある汚い部分も美しい部分もありありと描かれていた
中盤までのカオス状態が整然と思えてくるほど。

◇極限における集団心理を扱った名作『蝿の王』

◇7つの大罪をテーマにした名作『セブン』

◇ポイント・オブ・ビューと言われる主観からの映像に終始して
 大成功した『クローバーフィールド』

◇浅いところで『スターシップトゥルーパーズ』や『ジュラシックパーク』

◇果てはあのギズモでお馴染み『グレムリン』まで(笑)

過去の色々な作品が随所に思い出されました。

全て見終わったあと。

効果音のみがBGMのスタッフロールの間、
誰しもがラストの主人公の心情を考えずにはいられません…

最悪の後味の悪さと併せて
突きつけられたテーマの深さは半端じゃない。

どエス過ぎて好きな作品では到底ないのですが
くやしながらさすがと言わざるを得ない凄い作品でした。

一度見る価値は充分!

※他サイトより転載(投稿日:2009/10/18)

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live_at_luxor

3.5悪趣味

2009年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

自ブログより抜粋で。
--
 話題作『クローバーフィールド/HAKAISHA』に設定が似ていて、主観映像ではないもののドキュメンタリータッチの手持ち撮影が多いのも演出の方向性が同じことを示している。
 しかし、映画としての深みはこちらが遙かに上。この『ミスト』を観ると『クローバーフィールド/HAKAISHA』がいかにうわべだけの映画かよくわかる。

 極限まで追い詰められた人間の恐ろしさを描いたなんて謳い文句は珍しくもないが、この映画での追い込み方は半端ない。
 そういう意味では満点をあげていい。ほんとによくできてる。

 ただここまで褒めておいてなんだが、この映画を好きかと訊ねられたら躊躇無く嫌いと答える。
 誰が好き好んでこんな救いのない映画観たいと思うか。ただ、この映画の場合はそれすらも褒め言葉になってしまうのだが。

 映像製作に携わる端くれとして、ここまでの絶望を突きつけられると、こんな“悪趣味な”作品を商業映画として大々的に公開していいものかと懐疑的になってしまう。
 映画としての質が高いのは認める。だが、この作品はレンタルDVD屋さんの片隅で、マニアックなホラー作品などと並んでひっそりと置かれている、隠れた名作的な扱いにとどめておいた方がいいように思うのだ。

 後味の悪い映画として後世まで語り継がれる映画史に残る作品には違いないとは思うので、一応、一見の価値はあると言っておく。
 ただ精神的にかなりくる結末なので、体調&精神状態の良好なときに、相応の覚悟で臨んでください。

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かみぃ

5.0霧=理解の出来ない物

2009年7月6日
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

人の恐怖というのは想像を絶する物事へ向かうものだ。
子供が暗闇に恐怖するは、闇自体が恐ろしいのではなく闇の中に何がいるか解らないから恐ろしいのだ。成長するにつれ、闇は単に光りがあたらない場所でしかない事に気付くと闇に対する恐怖は消える。そうやって少しづつ恐怖する事柄が減っていくのが『成長』である。
しかし、どれほど成長しようとも恐怖する事じたいは無くならない。世の中というのは理解できない事だらけなのだ。
「ミスト」劇中の霧はそういった「理解不可能」の象徴である。
白く視界をふさぐ先に何がいるのか?どんなバケモノがいるのか?どの程度近くにいるのか?どこまで続いているのか?
情報を遮断された世界で人は恐怖におののくしかなくなる。
恐怖から生まれるものもある。共通の恐怖の対象に連携して生き延びようとする絆。
漠然とした恐怖を「天罰」と名付け克服しようとする信仰。そして恐怖の信仰からたやすく生まれる狂気。
この「ミスト」は世界を包む理解不能に対する人間の愚かさをあまりに克明に描いた事で一部の賞賛と、大多数の酷評を得ることになった。
それは、理解不能な物を「ヒドいものだ!」と名付け安心したいという信仰と、信仰の生む狂気である。

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samurai_kung_fu

1.0もっとちゃんと調べてから借りるべきでした(汗)

2009年7月5日
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

いろいろな変な怪物が出てきたり、人間を攻撃したりと、とてつもなくぐろい作品だなぁと思いました。それに、いくらなんでもこんなのありなの!!って思うほどひどい終わり方でした。どこまでもぐろい作品だなぁと感じました。もっと命を大切にするべきでは?と感じました。
また逆に、人間がいかに自然をかってに操作しているかをなんとなく実感しました。今、人間は、環境を勝手にいじったり、生物をいじったりして、遺伝子組み換えなどを行っていますが、そういう進歩のための行動が、いつかこの映画のように恐ろしい事態を招いてしまうのではないかと不安にもなりました。
ぐろい映画でひどいと思うのですが、学ぶこともあるのではないかと思いました。ピンチに陥ると、人間は何をするか分からないという言葉がすごく身にしみて実感することができました。

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レベッカ

1.0う~ん・・・ダメダコリャ

2009年1月20日

悲しい

怖い

これは子供と一緒に見ちゃいけません。
ただのB級ホラーじゃない、
家族愛、人間愛を逆手に取ったタチの悪い映画です。

最後の最後になんであんなひどいことをやらせるんだ?
あんなことになるか?悲しいじゃないか!
なんて、考えるのもばかばかしい。
ダメダコリャ。。

プロデューサーは違うんでしょうが
宇宙戦争(これはまだ救いがあった)
クローバーフィールド、と救いようのない
圧倒的な破壊の描写を最近よく見受けますが
何の意味があるのやら。。

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たい焼き

1.0悪質などんでん返し?

2008年12月7日

怖い

難しい

衝撃的結末…
って、聞かされると観てしまう性分に
見終わってからなんだか哀しくなってしまった。

霧の中に何が隠されているのか
何が居るのか…
霧に覆われたらどうなってしまうのか…
その正体は…

えーーーー。
そんなんなん?

父親の鑑のような良く出来た主人公、
絵に描いたような可愛い我が子を守る主人公…。

篭城していたスーパー(?)から必死で抜け出して
5人で車に乗り込みガソリンの行き着くところまで行って
手には4発のピストル…。
衝撃的結末…。

たちが悪い…。

何故にあんないい父親にあんなことさせるのか…
一人の人間を描ききろうとすれば彼はあの結末を選択しない。
人間の心はああいう風に動かない。
製作者の悪質なご都合主義に似た物語の持って行き方…。
スティーブン・キングはよく納得したなぁって思う。
(原作では最後まで霧の中になにがあるのか判らないらしい)
フランク・ダラボンがプロデュースしてる事もあるので
悪質な人間なんだなって思った。。
「ショーシャンクの空に」を撮った人間とは思えない結末…。

衝撃的な結末という宣伝文句に騙されないように心に誓いました。

※余談ですがどんでん返しのラストシーンは
主人公の後者から出てくるのではなく前者から現れないとおかしい。
車で今まで来た道の後ろから出てくるのはおかしい。
人間は右からではなく左から出てきたほうが心理的に不安を煽るようにできているらしいのであのアングルも微妙…。
つまり映画人として劣っている人間が撮った悪質な映画でした。

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スズ

1.5あんまり気分が悪いので

2008年11月4日

怖い

レビュー書こうと思ったらnatsu28さんが全部書いてくれてるww
C-にしようと思ったが最後まで見てしまったので「C」にしときます。

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hippo3522

2.5ダメでしょ

2008年10月29日

悲しい

怖い

単純

ショーシャンクもグリーンマイルも大好きな映画だから期待して劇場で観ました。

ひたすら地獄絵図を描いた映画。

次々と襲う最悪の状況。さらに運も悪い。
ストーリーに関してはこれがほぼ全てじゃないかな。
正体に関してもあいまいだし。

この映画を高く評価してる人は物語の裏に隠された奥深さとか教訓について語るけど、作り手はそこまで考えてない気がする。

客をどれだけ恐怖(というかいやな気分)に陥れることができるかみたいな。

ラストもそんなにいいかな。
ただ今まで誰も作りたいと思わなかった結末の映画を作ってみました、って感じ。
そういう意味では新鮮だし衝撃かもね。

いずれにしても映画館を出てからしばらくいや~な気分になり、無口になってしまいました。
良くも悪くも心は動かされました。

その辺も評価したうえでBマイナス。

ブラッドピットの「セブン」を見終わった時も似たような気持ちになったな。
でもあの映画は割と好きだけど。

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hippie

4.5恐怖が生み出すもの、今年観た一番怖い映画です

2008年10月26日

悲しい

怖い

台風一過、
人々は必需品を求め、スーパーへ集まって来たのですが、
突然あたりいちめん濃霧に被われてしまい、
スーパーで待機する羽目に。
濃霧の中、怪獣らしい陰が現れます。
そして、犠牲者が。
するとスーパーの中にいる人々に様々な反応が、
外へ出ようというもの達や
外に出るのは危険だからとどまるべきだというもの、
はたまた、これは神のお告げだというものまで。
ここから、単なるショッキングドラマから、
人間深層ドラマになっていくのです。

犠牲者が増えるに連れて
最初は狂信者扱いしていた女性を
恐怖の為に自制心を失った人達は
支持し始め、いつしかその数が増えていく様こそ
恐怖以外の何物でもありません!

観客(私もその一人です)は、客観的に
見えているから、このおかしさを理解できますが
この出来事は現実社会の色んなところで
実はまかり通っているような気がします。

さて、
最初は外へ行くのは危険だと言っていた人達も
スーパー内の人間関係と、
事態の思い切った打開の為、
外へ活路を求めようとするのですが‥‥

今年観た中で一番怖い映画でした。
ある場面、
近くの席の人が驚いた拍子に
持っていたペットボトルを落としてしまい、
コロコロと転がっていってしまいました。
それを見て、
怖がっているのは自分だけじゃないんだと
自分自身納得できたばかりでなく、
周りからもそんな雰囲気が漂ったほどです。

この監督フランク・ダラボンは
ステーブン・キングの原作を、
「ショーンシャンクの空に」や
「グリーンマイル」に続き、
三作目の映画化です。

前2作では最後に光明が差しこんできたのですが
この映画のラスト15分では、どうなるか
必見です!

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カサキショー

4.0やはりラスト

2008年9月23日

悲しい

怖い

あえてラスト10分~15分は伏せて書きたいと思います。
公開前から話題になりこの監督(フランクダラボン)が好きな私は凄く気になり観たいと思って期待しながら鑑賞した。さすがダラボンっていった出来である。
一つのアクションが終わり次までの繋ぎに無駄なく一つ一つのセリフに意味がありダラダラしなく凄く興奮して観てた。
しかし欠点がない訳じゃない。主人公にあまり魅力が感じられない事、主義が分からないとこなど、第2の主人公(宗教的な女)にインパクトあり圧倒されてるとこなど。
しかしながら難しいスティーブンキングの原作をここまで面白く映画化しているのはダラボンくらいだろう。
さあ、ラストですがこれで点数が低くなる人、嫌悪感感じる人いてるかもというかたぶんほとんどこのラスト10~15分はイヤって思いますが、私はこういうラストでもたまにはいいんじゃないって思う派です。次のダラボン作品楽しみです。

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ましゃ

3.5救われないラスト

2008年8月3日

泣ける

怖い

20年前に、この原作(骸骨乗組員?だったっけ?とかいう短編集の[霧」)を読んでいましたが、正直、内容は忘れていました。ただ、見ているうちに徐々に思い出され、ラストもぼんやり思い出してきました。読み直してみないとハッキリしませんが、確か、フランス映画みたいに行く末を暗示するようなラストだったと思います。しかしながら、この映画のラストは個人的には、とってもじゃないけど好きになれないです。息子をもつ身としては特に・・・。

「嵐の後のスーパーで買い物中に、突然霧に包まれてしまう主人公と息子。そして、その霧の中には・・・」というパニック・ホラーなのですが、肝は常軌を逸していく人間たちのほうにあり、アメリカ人の80%以上が信仰するとある宗教を吐き気が催すほど原理主義的に悪辣に描きます。多分、観客全てがこのウザいキャラをどうにかしてくれ!と思ったはずで、ダラボンが付け加えたショッキングなラストは、その観客たちへの警鐘なんではないか、と勝手に思ってしまいました。

キングの短編集には、映像化されていない良作がまだあったはずですが、ダラボンが監督するなら、どれも良くなりそうで楽しみです。

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dobuboba

4.0疑心暗鬼の世界。

2008年5月30日

怖い

難しい

原作がスティーブンキングとかは置いといて、災害映画かと思い観て来たところ、大変な目に会ってしまった。

映画が始まるや否や、お気楽ホラー映画かと思いきや、とんでもない。
恐ろしいほどに深読みというか、メッセージがあるとすればテーマの重い映画。

霧に包まれるスーパーマーケット(ホームセンター?)のシーンは映画ならではの迫力。
実際、こんな状況に置かれたら、いやでも不安になる。
スーパーに立てこもる状況は「ゾンビ」と同じ。
しかし、コチラは、霧の中の何かが解らない。
そして、身を守る武器も「ゾンビ」と違い、容易には手に入らない。
そして、霧の向こうからの襲撃。
意外と早くから、霧の中の「何か」がどんなものなのかは解ってしまうのだが、この映画の真に怖いところは、この「何か」じゃないところ。
人間の「疑心暗鬼」こそが、恐怖。
お互いよく顔を知っているロコであるのに関わらず、どんどんギスギスしていく様と、皆の表情は、かなり怖い。怖すぎる。
疑心暗鬼のきっかけとなる人物に、いつの間にか支持が集まってしまう展開も妙に納得してしまう怖さがここにある。
ここが、単なるモンスターパニック映画じゃないところだろうか。
すでに、開始から僕の中では災害映画という概念は壊され、モンスターパニック映画なら「みんなで力をあわせようぜ!」という「お約束」も壊され、どうなっちゃうのさ、この先?とグングン引き込まれてしまった。

深読みのテーマだが、僕は「人間への裁き」と捉えている。
何を持ってして人間を裁くのか、それを突きつけられてる気分になった。
そういう意味では一流弁護士さんの映画開始直後の離脱が本当に痛い。
彼が最後まで、理論を保てるかどうか観たかったのだが・・・。

驚愕のラストは色々な意味で必見。
裁きへの報いとみるか、単なる悲劇とみるか。
鑑賞後、大いに議論が交わせる映画であることは間違いない。
お気楽ホラーと侮る無かれ。

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マロピ

5.0斬新!且つリアル!

2008年5月27日

悲しい

怖い

興奮

ズバリ!斬新な映画でビックリしました。
モンスターパニックというよりも人間の心理パニックというべきでしょうか。
名もない一般人が何故かいつも完璧なヒーローに君臨する・・・というハリウッド映画とはまるで違い、「ミスト」の主人公はどこにでも現実に存在してる考え方や行動で、とてもリアルさを感じました。
ことあるごとに選択に迫られ、常に自ら選択をして運命を切り開いていく・・・その選択がそれぞれの登場人物の運命の分かれ道。
パニック映画なのに、その人間模様が我々の生活と重なる感じがして切なかったです。後悔先に立たず!!!まさにこの一言に尽きます。
監督さんは人生の岐路の重要性を教えたかったのかなぁ~

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ゆりこ

5.0なんてクソったれでタチの悪い映画だ!

2008年5月21日

怖い

最初の方は、「家で木曜日の夜9持にビールとタコワサを手にゲッラゲラ笑いながら観る映画」って感じだったんですが。
でもしだいに、後の展開が、すっごいことになっていきました・・・。

スティーブン・キング原作×フランク・ダラボン監督のコンビ。
このコンビの映画には「希望と絶望」が全面に打ち出されてますよね。
今回の『ミスト』もこのキーワードありきなんだけど、今までとは描き方がまるっきり違って。

今までは、 「どんな絶望の淵にあろうと、希望を抱いていればいずれ道は切り開かれる。」 ってな描き方。 『ショーシャンクの空に』なんてそのド真ん中な映画ですよね。

でも今回のは、 「絶望の淵にあるからって希望を捨てたら、さらなる絶望に打ちひしがれるぞ。」 ってな描き方。 「お前らが希望を捨てたからいけないんだぞ。」ってな描き方。

さんざん主人公たちを絶望の淵に落としときながら、そんなことをするんですよ。

あぁ、ほんとうに、なんてクソったれな映画なんだ!!!
観てる側が期待する展開には絶対持っていかないし、もう最高にタチが悪い!!!

でも凄いんですよ、心の底から凄いと思ってしまうんですよ。
良くも悪くも、映画はいかにパワーを持っているかだなぁ~っと改めて思わされた映画でした。

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chomoge

5.0あまりの衝撃に…

2008年5月13日

悲しい

怖い

興奮

原作を随分前に読んでいて、やっと映画化されて初日に観劇。

結果は、原作とはまったく違う衝撃的な結末に終わったあと席を立てなかった。

原作では、結末を読者の想像力に委ねられているのに対し、映画では衝撃的な結末で終わっている。この結末については賛否両論あるだろうが、私としては納得できるものだった。

スティーブン・キングの原作の映画化は当たりはずれがあるが、この「ミスト」に関しては、大成功と言えるのではないだろうか。

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Yuji