「B級ホラーとしてはなかなか」モーテル masakoさんの映画レビュー(感想・評価)
B級ホラーとしてはなかなか
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結構ハラハラドキドキの85分でした。
このモーテル、最初から妻が乗り気でないのが痛いほどわかるぐらい汚い。水道からは茶色い水。ベッドも薄汚れています。そして突然部屋の電話がなるも、無言。外から、隣の部屋から、「ドンドン」とうるさくドアを叩かれるけれどもドアを開けると誰もいない。モーテルの支配人に聞くも、客は他には誰もいないと言う。
もうこの時点でこのモーテル、かなりあやしいです。ホラーだと思って観ているからこっちも余計に怖い。
そして会話もほとんどなく、話せば言い合いになってしまう二人。旦那は部屋にあったビデオを何かの映画化と思って再生する。最初は汚い映像の殺人シーンを観ていたが、すぐにその部屋が自分達が泊まっている部屋と同じだということに気づき、逃げ出さなければ彼らのように自分達も殺されてしまうことを知る。
旦那の方は、何度もビデオを観て、何かヒントになることはないかと探る。妻はひたすら怯える。そんな怯える妻を励ます旦那。心が離れていた二人は、この危機をなんとか乗り越えようと、再び心が一つにして脱出をはかります。
携帯電話も繋がらない人里離れたモーテルで殺人鬼からひたすら逃げる夫婦。ともかくビデオを観た後は、二人は逃げまくりです。観ているこっちは怖いというよりもドキドキ。心臓によくないです。かなり緊張感のある展開で85分、釘付けになって観てしまいました。
映像はほぼモーテルのみ、登場人物も極端に少ないですが、B級ホラーとしてはなかなかの出来ではないかと思います。ちなみに原題はVacancy。
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