「starじゃないのsterなの」アメリカン・ギャングスター フリーダさんの映画レビュー(感想・評価)
starじゃないのsterなの
2時間40分という長さに苦痛を感じさせない映画です。
1970年代初期のニューヨークの実在した人物のお話です。
ハーレムを仕切るギャングのボスに15年間仕えてきた運転手のフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ボス亡き後、誰かに使われる人生から抜け出すことを誓い、一匹狼として生きることを決意する。
ベトナム戦争の軍用機を利用して東南アジアの麻薬を密輸するという麻薬の新しいビジネス・モデルを築き上げることで暗黒街のアメリカン・ドリームを達成していく。
また、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は腐敗がはびこる警察内で、孤立しながらも麻薬ルートの解明に乗り出す。
ニューヨークを中心に広がりをみせる“ブルー・マジック”という純度100%のヘロインのルートを追うのだが、なかなか新しい麻薬ルートの正体を掴む事が出来ず、更にニューヨークを仕切る悪徳刑事トルーポ(ジョシュ・ブローリン)に邪魔をされてしまう。
成功し、美女を妻にし、ファミリーを向かい入れるフランクだったが、フランク・ルーカスにも圧力を加える悪徳刑事トルーポ、他にもフランクの利権に群がる悪者達、、、命を狙う者達、、、、
ほんの気の緩みからリッチー・ロバーツ刑事に正体を掴まれるフランク、、、
そしてベトナム戦争の終結と共に、ヘロインの仕入ルートを失ってしまう、、、
焦るフランク、追いつめるリッチー、、、、
アカデミー賞候補という噂に納得の秀作でした。
フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)の成功に伴う、緻密さ、優しさ、非情さ、行動力など、見応えのある内容と演技力でした。
なんだか久々に、しっかりとしたアメリカ映画を観たような気がします。
麻薬王と刑事の両方をしっかり描く為には、2時間40分という時間が必要だったのでしょう。
実話をベースにしているので、終わり方にちょっと不満は残りましたw( ̄▽ ̄;)w
映画として、あの終わり方は物足りない、、、、それまでがスリリングだっただけにね♪♪
実際の話としても、良いのかあれで!
麻薬王だぞ、殺人者なんだぞ!
まったくアメリカって国には、驚かされますね〜Y(≧σ≦)Y!!
ちなみに、「アメリカンギャングスター」のスターはstarではありません。
「American Gangster」が原題です。
つまりsterなんです。
「アメリカのギャングの一員」であって「ギャングのスター」ではないのですね(≧◯≦)ゞ