劇場公開日 2006年6月24日

「脱がないのにとてもエロチック・・・と思っていたら男が脱いでた・・・見えてるよ・・・」恋は足手まとい kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5脱がないのにとてもエロチック・・・と思っていたら男が脱いでた・・・見えてるよ・・・

2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 前半は歌姫リュセット(エマニュエル・ベアール)の屋敷内のみ、後半はデュベルジェ男爵夫人(ドミニク・ブラン)邸とリュセットの恋人エドワール(シャルル・ベルリング)のアパートだけ。限定された場所ばかりなのに縦横無尽に人物がコミカルに動き回り、フランス社交界の馬鹿馬鹿しさをも表現していました。

 貧しいエドワールは逆玉ばかりを狙い、いよいよ金持ちの娘と婚約することになった。しかし現在の恋人は歌姫リュセット。彼女と別れるために屋敷に来たのに、そこにはリュセットに求婚するべ現れた成金野郎やら、婚約式の公証人やら、詩を売り込もうとしに来た男やら、前夫までもがやってきて賑やかになってしまう。いざ式へと向かうエドワールだったが、そこには恋人リュセットも現れて騒動になる・・・

 笑いの切れ味もイマイチだったのですが、社交界の前提条件に「結婚相手と愛人は別」ということをおかなければ理解しがたいのです。みなリュセットに夢中だったり、エドワールが婚約を隠していることが中心となっていたりしますが、脇役が意外とカップルになってしまうことが面白かったでしょうか。

 ベアールは相変わらずコケティッシュな魅力を発散していましたが、金持ちの娘を演じたサラ・フォレスティエが初々しい色気を感じさせてくれるので男性陣にはたまらない映画かもしれません。注目株です。

kossy