劇場公開日 2006年6月3日

「絶滅動物保護」ココシリ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0絶滅動物保護

2019年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 パトロールに出るときは、まるで戦地に赴くかのように別れを惜しむ彼ら。同行するガイも勇気が要ることだったろう。地元の有志によるパトロール隊なので密猟者を逮捕することはできず、追い払い、毛皮を没収するだけ。それでも威嚇し、身を守るための銃は必需品。でも手錠で捕えてたけど・・・

 高度4700mの高地。激寒の地なのに、川を渡るためにズボンを脱ぐ。ココシリとは「美しい山々と女たち」という意味。毎年1万頭以上密猟されるという現実のため、自然を守るために必死なんだなぁ。

 捕まえた常習犯の爺さん一家。パトロールを続けるためには食料不足で置いてけぼり。どちらも悲惨だ。途中で射殺された密猟者もいたし。

 それにしても報われないリータイ隊長。やっとのことで密猟のボスに巡り合えたときには、ガス欠や車の故障などで隊は離散状態。解放した爺さんも中にいたけど、彼らに殺されてしまった。怪我人を医者に運んだリウなんて流砂地獄に埋もれてしまうし・・・

 それでもガイの記事によって国が動き、ココシリは保護されることになった・・・こんな過酷な実話があったなんて・・・ドキュメンタリー風だったのも良かった。

kossy