「一言で表すと「誰が一番変態やねん」群像劇。」君とボクの虹色の世界 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
一言で表すと「誰が一番変態やねん」群像劇。
みんな変態チックで普通の人々。誰もが経験ある!というほどでもないが、ちょっとした人間関係のつまずきから陥りやすい会話や、一見してちょっとおかしい性格の持ち主が意外とマトモだったりする。そうした群像劇をわかりやすい繋がりで描いてくれるのですが、似たような構成の『クラッシュ』と違い、ほのぼの感溢れるドラマでした。
基本的には監督兼主人公のクリスティーン(ミランダ・ジュライ)の恋愛劇。彼女は高齢者用タクシーの運転手をするかたわらで、デジタル・アーティストを目指している独身女性。ショッピングモールにて、最近離婚したばかりの靴売り場店員リチャード(ジョン・ホークス)に恋してしまう。会って2日目から猛アタックするがちょっとストーカー気味。
リチャードは白人だが二人の息子は肌が黒い。この息子たちもおとなしいけどチャットにハマっているという不思議な設定なのです。エロ会話に対して兄ちゃんは「どうせネカマだろう」と冷ややかだが、6歳の弟はウンコネタをぶちかますほどのオトボケ兄弟ぶり。
その他、靴売り場の同僚、二人の女子高生、隣人の母娘と、どことなくおかしな性格なのに妙に親近感のわくキャラクターばかり。オフビート感たっぷりで、くすくすと笑ってしまう内容には大満足。失敗してもくじけずに人間関係を修復する様子は、争いごとを好まない女性らしさの表れなのでしょうか、こんな町に住みたいと思えるかもしれません。ちょっと憎たらしいキャラに対しては、可愛いオチが待ってます。))<>((
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