「クリスマス映画は時期をはずすと面白さが半減するものですが、この映画はクリスマスを一人で過ごすことが多い人ならばいつ観ても感動できる作品・・・」NOEL ノエル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
クリスマス映画は時期をはずすと面白さが半減するものですが、この映画はクリスマスを一人で過ごすことが多い人ならばいつ観ても感動できる作品・・・
「クリスマス嫌いな人、発言してくださぁ~い♪」というノリのパーティのシーンでは、ついつい手を挙げてしまいそうになりました。そうです。クリスマスが嫌いな人ほど共感できる場面が多い映画なのです。一人で観るほうが楽しめる。そんなクリスマス映画がいままであったでしょうか。今年のクリスマスには、この映画のDVDを予定のない人にプレゼントすることが流行るのかもしれません。
アルツハイマー、介護、児童虐待等々の社会派要素もとりいれて、明らかな奇蹟を感じさせないほどのファンタジー。傷ついて、希望を失い、愛を求めている人で溢れかえっているニューヨークには幸せな人などいないかのような雰囲気で始まるのです。全く奇蹟を信じていない人たちではないので、天使の飾りをわずかな希望をもって装飾する。するといきなり奇蹟が起きました!俳優のクレジットのないロビン・ウィリアムズが登場したのです。びっくりしました。何しろ彼は奇蹟を起こす映画にばかり出演してるのですから・・・
最近では邦画の『大停電の夜に』などというクリスマスイブ群像劇がありましたけど、さすがにアメリカは群像劇の作りが上手い。このカップルとこの人があの辺りで出会うんだろうな~などといった予想は全く立てられないほど自然の流れ。接点はほんの少しでいいんだということもわかりました。
それにしてもスーザン・サランドンの演技は凄い。トイレに入ったときの表情の変化を見るだけで心が手に取るようにわかるのです。ペネロペ・クルスも久々のいい演技。ポール・ウォーカーだけは一人はじけてました(笑)。それにしてもブルース・ウィリスやジョン・リスゴーに似ている俳優の名前も気になるところです。最後に登場した女医さんの名前も知りたい・・・(見たことあるのに思い出せません)。
【2006年3月映画館にて】