「キムギドク監督の一秒一秒ドキドキしたり意外な展開に驚いたり衝撃を受...」コースト・ガード redirさんの映画レビュー(感想・評価)
キムギドク監督の一秒一秒ドキドキしたり意外な展開に驚いたり衝撃を受...
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キムギドク監督の一秒一秒ドキドキしたり意外な展開に驚いたり衝撃を受けたりしない、珍しい作品。モチーフの繰り返しがあり、モチーフの振り幅や登場人物はかぎられているため少し冗長な感じがする。
兵士と民間人、兵士と上官、男と女、年次の違う兵士、
それらの力関係、差異に事件やアクシデントがかぶり、起立ある組織において規律が守られず、部隊内で隠蔽に次ぐ隠蔽。最初の事件からドミノのように事件が連なっていく。違反に次ぐ違反、報告なし。こんな部隊がスパイの侵入を防ぐ国境警備できるわけないから何という風刺であろうか。この映画のキモはそこなんじゃないか、そういう韓国の軍事体制や社会を揶揄する、警鐘を鳴らすものと思われ、ラストのソウルの繁華街で軍とは無関係に都会で楽しく生きてる人々が危険よりも好奇心でカン兵士の周りを取り囲み見物しているのだ。
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