劇場公開日 2019年3月17日

山猫のレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

5.0何回観ても好きです

2016年8月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

最初観た時にはアラン・ドロンに魅せられた。次観た時はバート・ランカスターが渋かった。舞踏会、別荘、馬車旅と途中のランチ、シチリアの乾いた山肌、草原、貧しい家と壮麗な邸宅、社会の変化と人生など、見どころ多すぎて、時間があっという間でした。

素晴らしい映画がこういう形で復元され残っていく事は、とても嬉しいです。

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Momoko

2.0望郷の彼方

2016年6月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

長ーい中世(近世の終わり、貴族/平民の支配関係の変革、新世界への希望と去り行く栄華への望郷、色んな要素が混じり合い何も定かでない時代。
個人的には公爵(旧時代の終の姿を見届けたいなと思った

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めたる

4.0晩餐会のシーンがすべて

2014年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

うん、あまり観ているわけではないけど、今まで見たバート・ランカスターの中で最も良かったです! こんな端正な役もできるんだと気づかせていただきました。
で、作品の方ですが、前半は少し間延びしていた感じもあったのですが、後半の晩餐会のシーン! もうこれだけで十分でした! たぶんこのシーンを撮りたかっただけなのではという気さえするぐらいに充実していたと思います。そしてこのシーンを支えているのが、やっぱりバート・ランカスターの憂いでしたね! それが常に底流に流れているからこそ、煌びやかなダンスもそれだけには終わらないもの悲しさを演出していました。
ラストシーンもまた、印象深いものでした。

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チャーリー

5.0結局、時代は若者で変革される

2008年9月10日

興奮

難しい

寝られる

色々な本を読んでいる内に、フェリーニとタルコフスキー、そしてヴィスコンティの映画はいつか必ず観ようと思っていた。できれば映画館で。そんな事を願っていた矢先に、ヴィスコンティの生誕百周年ということで、イタリアが国家予算を投じて過去の名作のフィルムを修復、復元した。本作はその完成を祝って、昨年「ヴィスコンティ生誕百周年祭」という名で催されたイベントで上映された一作です。

これは19世紀後半、イタリアに民主化運動が起こり、ある名門貴族の長である初老の男(バート・ランカスター)とその家紋が没落するまでの過程を描いた物語。動乱の時代にそれでも何も変わらないかのように貴族の生活を営む男は、目をかけていた甥(アラン・ドロン)が革命軍に参加することを知る。さらに甥は身分の違う女に恋をし、結婚することを決意する。何も変わらないと思っていた主人公は、このようにして時代が確かに変わっていることを少しずつ自覚していく。民主化とは結局、変化に情熱を燃やせる世代が草の根となって足もとから動かしていくものなのだ。自分が年を取ったとき、かならず本作のような状況に出くわすだろう。

この完全復元版で追加され、1時間に及んだラストの晩餐会が見もの。当時の晩餐会を復元しようというヴィスコンティのあくなく執念と申しますか、腐敗した貴族たちの宴の様を圧倒的な色彩美とスケールで描いています。画面からなにか精神の結晶の末にながれる摩訶不思議な力が、このラストには流れています。固唾を飲んでしまいました。

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あんゆ~る