「シチリアに生きる」山猫 こころさんの映画レビュー(感想・評価)
シチリアに生きる
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誇り高く生きるシチリアの名士サリーナ公爵(バート・ランカスター)の心情が丁寧に描かれていた。
サリーナ公爵と敬虔なピッローネ神父(ロモロ・ヴァリ)が交わす会話、表情豊かな演技に引き込まれた。
希望に燃えて生きる青年タンクレディ伯爵(アラン・ドロン)との対比、浮かれ踊る華やかな舞踏会(ヴァルグアルネーラ・ガンジ宮殿)で独り佇み、思わず涙した鏡に映った自らの姿に見入るサリーナ公爵の姿が切ない。
独特な色彩のシチリアの街並み、美しく重厚な室内装飾、屋敷内を自由に歩き回る大型犬…余韻が残る作品。
ー燃え上がる一年と灰と化した三十年
ー誇り高き真実よりも、良心の声に耳を傾け
ーかつて我々は山猫やライオンだった
「完全復元版」NHK-BSにて鑑賞 (字幕版)
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