「【”歯車。ティンパニ奏者って演奏会の最後だけ現れてドーンと打てば良いんだね!”今作は遅刻常習者で、女性好きなだらしないけれど憎めないいつも忙しい男を描く、ラストにヤラレルチョイ哀しいコメディ映画。】」歌うつぐみがおりました NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”歯車。ティンパニ奏者って演奏会の最後だけ現れてドーンと打てば良いんだね!”今作は遅刻常習者で、女性好きなだらしないけれど憎めないいつも忙しい男を描く、ラストにヤラレルチョイ哀しいコメディ映画。】
■オペラ劇場のオーケストラで働く若きティンパニー奏者・ギアは遅刻常習者で、本番中に自分の出番が途切れると会場を抜け出し、終演間際に戻ってきて、ティンパニを”ドーン”と打って演奏会終了・・。
ルーズな彼の処遇をめぐってオーケストラでは話しあいが行われ、ギアは所長室に呼び出される。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・このティンパニー奏者・”ギア”は、観ているとトニカク忙しい。女性を見れば声を掛け、又別の女性に声を掛けるのである。
・マエストロにも叱られるのだが、何処か憎めないんだよなあ。何故なら、どう見てもギアは”多動性障害”を持っているように見えるからである。
・で、そういう作品かと思っていたら、ラストに種明かしがあるのである。
ずーーーーーっと、忙しそうに走り回っていたギアは、車と衝突して漸く止まるというか、救急車で運ばれるのである。
そして、カメラは時計店で、時計を修理している手にフォーカスされる。そこには”ギア”(歯車)が映っているのである。
成程なあ。
<今作は遅刻常習者で、女性好きなだらしないけれど憎めないいつも忙しい男を描きつつ、ラストにヤラレル、チョイ哀しいコメディ映画である。
序でに憶測で書くがジョージア映画の、2025年公開の「ブラックバード、ブラックベリー、私は私」は、この作品に敬意を嶌しているのでは無きあなあ、と思った作品でもある。ジョージア映画って、良いな。>
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