「【ボロッチイ家に住んでいたカップルが新しいアパートに住み始め家具をドンドン買っていく姿をアイロニックに描いた作品。だが、最後半は物欲から解き放たれ愛を取り戻す姿を描く作品なのである。】」四月(1962) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ボロッチイ家に住んでいたカップルが新しいアパートに住み始め家具をドンドン買っていく姿をアイロニックに描いた作品。だが、最後半は物欲から解き放たれ愛を取り戻す姿を描く作品なのである。】
<Caution!内容に触れています。>
ー 最近、ジョージア出身のオタール・イオセリアーニ監督作品に嵌っている。
冷徹な様で、実は温かく人間を見つめ、作品を制作していた方なのである。
今作も、貧しかったカップルが、新しいアパートに引っ越し、管理人と思しき男に椅子を贈られた事から、”物欲”が湧き、ドンドン家具を買っていき、服もお洒落なモノになって行くのだが、二人の仲はドンドン悪くなっていくのである。
だが、そんな時に壁に掛けられていた且つて二人が住んでいたボロッチイ家の写真にカメラはフォーカスして行き、カップルは家具を窓から次々に投げ捨て、家具を作ったと思しき切られた木の切り株の所で、再び抱き合うのである。ー
<今作は、ボロッチイ家に住んでいたカップルが新しいアパートに住み始め家具をドンドン買っていく姿をアイロニックに描いた作品であり、物欲に囚われ愛が覚めて行くカップルをアイロニックに描きながらも、最後は二人が物欲から解き放たれ、愛を取り戻す様をほぼ台詞無しで効果音で描いた作品なのである。>
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