9 SONGS

劇場公開日:

解説

ある恋人たちの出会いから別れまでを9つの曲に乗せて描く官能的なラブ・ストーリー。2004年カンヌ国際映画祭では、メディアから「攻撃的でスキャンダラスなエロティシズム」と評されて物議をかもした。監督は、「24 アワー・パーティー・ピープル」「CODE46」のマイケル・ウィンターボトム。劇中のライブシーンには、プライマル・スクリーム、フランツ・フェルディナンド、エルボー、ブラック・レーベル・モーター・サイクル・クラブなど、本作のコンセプトに共鳴したミュージシャンたちが集結した。

2004年製作/69分/イギリス
原題または英題:9 Songs
配給:ファインフィルムズ、ギャガ
劇場公開日:2005年4月30日

ストーリー

マット(キーラン・オブライアン)は、雪と氷に閉ざされた南極の荒野で、リサ(マルゴ・スティリー)のことを思い出す。姿や言葉ではなく、彼女の匂いや肌の感触を。ふたりは、ロンドンのブリクソン・アカデミー、ブラック・レベル・モーター・サイクルのライブで出会った。すぐに彼の部屋で、幾度となく愛を確かめ合った。彼女は彼に口づけに、彼は彼女の胸に唇を這わせる。彼女は「ブラジル人は、みんなこんな風に踊るのよ」と、裸で腰を振った。そして、夜になると、ふたりはライブに出かけるのだ。プライマル・スクリーム、フランツ・フェルディナンド、エルボー、ブラック・レーベル・モーター・サイクル・クラブ、ザ・ダンディ・ウォーホルズ、スーパー・ファーリー・アニマルズ、ザ・ヴォン・ボンディーズ…。マットは雪原で思い出す。リサは21歳で、かわいくてわがまま。奔放でクレイジーだった。一人目の恋人は、コロンビア人。ブラジル人に、アルゼンチン人。今の恋人であるマットは、イギリス人。彼女の友だちは変人ばかり。どこかの王子や、お偉いさんの息子たち。彼らの恋人に娼婦たち。人の姿の見えない閑散とした海辺にも行った。マットは、リサとキスをしてふざけて全裸で海に飛び込んだりもした。リサに目隠しをして、ベルトで両手を縛って、ベッドの上で楽しんだこともあった。逆に、リサは激しくマットを求めることがあった。「キスされると、噛みつきたくなるの。本気で傷つけたくなるの」。マットは、クレイジーなリサについていけない自分を感じていた。広大な虚無に覆われた大陸で恐怖を感じながら、マットは思い出す。南極で感じる孤独は、ベッドの上の二人と同じだ。ある日ふいにリサは、ライブにこなかった。ライブには、5000人もの人がいたが、孤独だった。世界もリサも、クレイジーだ。大量破壊をする。テロ攻撃をする。人身売買をする。悔いる。世界から隔絶する。クラスター爆弾を落として、破滅させる。リサは言う「今日のあんたは退屈」。誕生日には、友人が働くホテルでも過ごした。リサがくれた南極の本。ある日、クスリをキメて、マイケル・ナイマンの誕生日演奏会に行った。その夜、急にマットは彼女の帰国の予定を告げられる。たった1年の別離だ、と。リサは「人のことを信用して」と言ったが、とても信じることはできなかった。帰国までの1週間。リサは抱えきれないほどのお土産を買って、嬉しそうだった。そして、別れが訪れる。

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映画レビュー

3.0Movin' On Up

2018年5月30日
PCから投稿

プライベートで撮ったものを見せられているかのよう。
生々しいというそのままというか。主人公の現在の仕事のシーンはちょこっとで9割以上が回想シーン。ライブハウスと愛し合うシーンを交互に見せられる。映画作品だけど映画じゃないような。

ライブハウスの観客の中にいるような映像はいい。
プライマルスクリームは個人的に大好きで観れて良かった。ヴォン・ボンディーズもよかったし、フランツフェルディナンド、ブラック・レーベル・モーター・サイクル・クラブも良かった。
会話もあるがほぼ全裸でのまぐわいで、ライブシーンの感想だけしかない。

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