コーヒー&シガレッツのレビュー・感想・評価
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2005年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️✨
『JIM JARMUSCH Retrospective 2021』にて鑑賞(初見)。
この作品は、過去に撮った短編とか新作の短編とかをまとめたそうな…中にはSNL(Saturday Night Live)のための映像もあるそうです…。なるほど、そんな"ノリ"でした(笑)
しかし、そんな事は知らなくても、何ともシニカルなこの11篇の小品に心を奪われます。
こんな素敵な作品、今まで観てなかったなんて!!(笑)
映画館で観られて、しあわせ!
また行こ…笑
*バックに流れるBGMも素敵でした…おっ!Funkadelicやん!笑
"Louie,Louie"
≪JIMJARMUSCHRetrospective2021≫
オープニングに流れるリチャード・ベリーの元祖「Louie,Louie」からエンディングはイギー・ポップがPunkにカバー、個人的に一番馴染みがあるのは"TheKingsmen"であるド定番!?
初公開時に劇場で観た二十代、サントラは既に廃盤であの頃より知識のある自分の成長を噛み締めながら久々に観た本作を"Skatalites"の「NimblefootSka」で身体を揺らしながらジャームッシュのセンスに浸る十一話の短編集。
イギー・ポップとトム・ウェイツ、二人はどうやらミュージシャンで本人役かと思いきや何かズレている、医者を兼業するトム・ウェイツからのRZA、そんなRZAのニット帽は「ゴースト・ドッグ」のロゴマークで"それは命取り"から「ゴースト・ドッグ」の劇中での休憩場面を描いているような冗談みたいな話。
サンキ・リーが吸う煙草がセブンスター、丁度「ミステリー・トレイン」の合間、永瀬のワンカートンに片仮名でセブンスターって変な繋がり??
コーヒーを飲んでタバコを吸い誰かと語り合う至福の時、それが出来ないクソッタレな東京だが、映画は思う存分に観れる東京な訳で、、、、。
初公開時、旧チネ・ラヴィータで初鑑賞。
JIM JARMUSCH Retrospective 2021 ど...
【噛み合わない日常】
この11の短いストーリーのオムニバスは、僕達の噛み合わない日常そのものだ。
でも、たとえ噛み合わなくても、愛おしい日常だ。
会話が面倒だったり、話題の方向性が違ったり、集中したいことがあるのに気がそがれたり。
うわべだけ何とか取り繕って、やり過ごしたいこともあるし、必要以上に深入りしないで済ませたいことだってある。
うるさいと感じることもあれば、どうでも良いこともけっこう多い。
だから、とにかく、大過なく過ごせれば御の字なのだ。
そして、そんな時、コーヒーとタバコは、少しだけ潤滑油になるから、なんか良いのだ。
僕達の日常の大半は噛み合わないことだらけだ。
食事やお酒は、結構、仲の良い友人や同僚向けだ。
だから、コーヒーとタバコが良いのだ。
ところで、アメリカのコーヒーは、大概、実に不味い。
今は、スタバの登場でかなり変わったと思うけど、昔は、本当に不味かった。
「コーヒー&シガレッツ」を久々に観て思い出した。
理由は、あの米国的合理性で考え抜かれたコーヒー・メーカーで、予め淹れたコーヒーを、サーバーで保温して、そのままにしておくからだ。
このスタイルの日本の昔ながらな喫茶店のコーヒーも実に不味かった。
昔、付き合ってた彼女と旅行に行った地方の喫茶店に入って、彼女がコーヒーを注文して、僕がココアを頼んだら、僕に向かって”女の子みたいね”と言う彼女に、そのコーヒーはきっと不味いよと言ったら、少しだけ飲んで、すごく不機嫌になっていたことを思い出す。
ファミレスに夜中に行って、長居してると、おかわりのコーヒーも実に不味かった。
最近は、アメリカもスタバが多くなって、外で飲むコーヒーは改善してると思うけど、多分…というか…絶対、アメリカの家庭のコーヒーは不味いまま…だと思う。
なぜなら、あの米国的合理性で考え抜かれたコーヒー・メーカーが主流に違いないからだ。
本当に美味しいコーヒーは、アラビカ種で、可能であれば、評価の高い産地ので、酸味が効いてフルーティな香りが口の中に広がる豆を、挽きたて、中温のお湯で淹れたのが良いと思う。
ああ、あの不味そうなコーヒーは飲みたくないなと思う自分がいる一方、そんなことをいう自分に、ちょっとだけ寂しい気にもなる。
そんな風に思わせてくれる、ジム・ジャームッシュは、やっぱり、なんか良い。
カッコいいけど・・
アルフレッド・モリナ・・・ますます好きになってしまった。
作られた年代も様々。登場人物も色々楽しめましたけど、「いとこ同士?」の二人(アルフレッド・モリナとスティーヴ・クーガン)が最高でした。何故だかこのショート・ストーリーだけコーヒーじゃなく紅茶なんですよね。“Are you gay?”の一言で会場は爆笑の渦につつまれましたし、映画だから“スパイク”といえば、スパイク・リーですもんね。ここでも笑っちゃいました。
そして「カリフォルニアのどこかで」のトム・ウェイツとイギー・ポップとのミュージシャン対決。ジュークボックスが置いてあるカフェに羨望の眼差しで見ていましたが、ミュージシャンにとってはつらいところかもしれませんよね。
ビル・マーレイのコーヒー一気飲みもケイト・ブランシェットの一人二役も素敵でしたよ。そして、ラストには各々のショートストーリーのネタが繋がってくる面白さもありましたし、コーヒーとタバコ以外でもチェス盤をイメージしたチェッカーがあちこちに配置されたり、真上からの映像がいい味出してました。
コーヒーとタバコはなくてはならないものだ。今では喫煙率の低下によって、居場所がなくなりつつある愛煙家。小さなスペースで無駄話をして、全く会話が噛み合わないというばかばかしい時間を楽しむことが至福のときなのです。
一番良かったのは、ケイトブランシェットが一人で二役やってる「いとこ...
一番良かったのは、ケイトブランシェットが一人で二役やってる「いとこ同士」。
別日に撮影して後から合成したとのこと。スターな従妹をロックな姉ちゃんがタバコふかしながら喋くる。仲は悪くないみたいな。灰をぜんぜん気にしてねぇのも良かったし、スターいなくなったら店の奴が急に態度変えてきて禁煙とか言いだすのも面白かった。
DVDに監督インタビューついてるんだけど、
「この台本のどこが面白いか言ってみろ」といってトムウェイツが台本叩きつけてキレたらしい。だからこの映画の中の不機嫌そうな感じでやってるのはガチ。イギーがトムをなだめるみたいなやりとりがあったようだ。
イギーポップの顔が凄い良い。めちゃくちゃ好き。
あとは銃のカタログ見てる美女のわんこそばみたいなやつも結構良かった。
1話だけ珈琲じゃなくて紅茶のやつがある。
モノクロ映画ならでは
映画「パターソン」を見たいと思っていたが、その前にジム・ジャームッシュ監督の他の作品を見ておこうということで、本作を鑑賞。個人的には割と好きな映画であった。
全編モノクロ、10個前後のショートストーリーからなるオムニバス映画であり、各ストーリーでキャラクターがコーヒーを飲み、タバコを吸っている。有名なミュージシャンや俳優などが出演しており、彼らが本人役で演じている。
まず、本作は登場人物がコーヒーを飲み、タバコを吸いながら、とりとめもない会話をしている"だけ"の映画である。(Wikipedia引用)
そんな映画なのに本作を楽しめるのは映画のコンセプトがしっかりしているからである。全編モノクロであることにより、オムニバス映画なのに全体に統一感があり、各々の会話に焦点を当てている。
なんかちょっと変なやつもいるんだけど、他愛もない話がとても人間的でクスッと笑えるシーンが多いのも魅力の一つ。俳優の名前や職が登場人物にそのまま反映されているのも面白くて、本当にその俳優がプライベートで会話しているのを見ているかのように感じて笑える。特にホワイト・ストライプスの二人が音楽の話と全く関係ない話をしているのは面白かった。イギー・ポップとトム・ウェイツの話も面白い。
各ストーリーはコーヒーとタバコだけで繋がりがあるように思えるが、最後の方のストーリーになってくると前のストーリーの会話と少し繋がってくる。
お店で流れている曲など音楽もかなり良かった。
自分も出演者は全員知ってるわけではなかったが、多少知ってないと面白みは半減するかもしれない。シンプルだけどユーモラスな映画を見たいという方にはオススメ。
上からのアングル最高!
イギー・ポップやザ・ホワイトストライプスが出ているということで、よくわからないままに見たこの作品。以来ジム・ジャームッシュの映画をよく見るようになった。登場人物は、基本的にコーヒーとタバコを挟んで話しているだけだ。ぎこちない会話をする組もあれば、店員が入ってきて笑える話をする組もある。そして、必ず話の途中で何回か上からのアングルに切り替わる。普段、なんとなくカフェやレストランでコーヒを飲んでいるが、その何気ない仕草一つ一つを意識させられてしまう。自分も途中で、急いでコーヒーを沸かして(残念ながらタバコは吸わないが)一緒に飲んだ。確かに、"ストーリー性"はないのだけれども全然違った意味で楽しめる映画なのではないかと思う。
コーヒーとタバコがあればよし
とっても端的なメッセージですけど、これ、私が20歳頃に真剣に考えていたことだったので、まさかジム・ジャームッシュがこんなタイトルの映画を作ったなんてとビックリしたのを覚えています。
いや、あるじゃないですか、そんな風に思うことってね。そして、今でもそんな風に思い続けてるわけですよ、ジム・ジャームッシュって。それを思い続けられるのはもう、ひとつの才能だなぁと思うわけですよ。
短編の寄せ集めのこの映画ですけど、どれも好きですね。このシリーズで撮り続けてほしいですね。なんていうか、ちゃんと人が描かれてるってことにつきるんですよね。そして二人の人が、コーヒーとタバコを間にして、つながっているような、それでいて、まったくつながっていないような、結局のところ、人間関係なんて、こうしたものの積み重ねであって、それを愛するしかないって思うんですよね。やはりどうも、ジム・ジャームッシュの世界にはある種、無条件に受け入れてしまう自分がいますね。
あ、あと、この短編のどれが好き?とか言って、友人とダラダラ話せたら、それって幸せな感じがしますよね。私はやっぱり、ベタですけど、「SOMEWHERE IN CALIFORNIA」かなぁ。焦るイギー・ポップが最高!
やっぱりヤニが好き
コーヒーもしくはタバコが嫌いな映画好きにはクソつまんない映画でしょうね
ただの雑談みたいなのを聞かされるだけですから、好きな俳優が出ているぐらいでは観ないほうがいいです。
苦めのコーヒー飲みながらタバコを吸ってだらだらとその「空間」を楽しむ、共有するのがベストだと思います。
かくいう自分はコーヒーもタバコも愛しているので、鑑賞中タバコが進む進む。
また登場人物達が美味そうに飲んだり吸ったりするんですよ…
そうはいってもやっぱり後半はダレてくるわけで。
愛煙家といえど満点をつけるほどではない佳作ですね。
今からタバコなんかに憧れちゃう純粋無垢でカッコつけたがりなティーンエイジャーには絶対見せちゃダメな映画です。
これだけですか
総合:40点
ストーリー:20
キャスト:65
演出:65
ビジュアル:55
音楽:65
コーヒーを飲みながら行われる会話や、そこから判断する登場人物たちのちょっとした裏話、それらから彼らの関係を想像したりということが出来る。時々変で面白い関係もあったりはするものの、でも基本的にはそこらあたりにいる人たちの日常会話を覗いているだけ。全ての話が興味をそそるわけでもなく、たくさんの物語の集合体に映画としての流れや一貫した物語があるわけではなく、1時間半以上見せられてるのにこれだけで終わりなの?、という感じだった。
そもそもコーヒー飲みながら会話するだけの10分程度の短編を11本まとめただけだし、これを映画として作る必要があったのか疑問。映画を一本見たという満足感がまるでない。だいたいが監督が10年以上にわたって撮りためたものをまとめただけなのだから、物語としてのまとまりなど期待が出来るものでもない。テレビで毎週一本だけとかを見るのならばまだ良かったかも。
ちょっとした息抜きに
本作を観ようと決めたとき、そのきっかけは一体なんだろう。スタッフ?キャスト?
人によってさまざまだと思うが、多くの人はストーリー設定に惹かれて観るのではないかと考える。コーヒーを飲み、タバコを吸いながら、他愛のない会話を繰り広げる。たったこれだけで観客(少なくとも私)の心を鷲掴みにする監督のアイデアには関心せざるを得ない。
本作は雰囲気がいい上に、出演者も一癖ある人物ばかりだ。頑固な双子、友達思いの老人や、何もかも正反対のいとこなど様々である。彼らが話す内容は、題名であるコーヒーやタバコのことであったり、映画製作、互いの近況報告などバラエティに富んでいる。
どの話が一番気に入るかは観る人次第だが、映画を見終わった後に友人と、あるいは恋人と本作について語り合うのもまた一興であろう。そんな人がいるかは知らないが。
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