コーヒー&シガレッツのレビュー・感想・評価
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アルフレッド・モリナ・・・ますます好きになってしまった。
作られた年代も様々。登場人物も色々楽しめましたけど、「いとこ同士?」の二人(アルフレッド・モリナとスティーヴ・クーガン)が最高でした。何故だかこのショート・ストーリーだけコーヒーじゃなく紅茶なんですよね。“Are you gay?”の一言で会場は爆笑の渦につつまれましたし、映画だから“スパイク”といえば、スパイク・リーですもんね。ここでも笑っちゃいました。
そして「カリフォルニアのどこかで」のトム・ウェイツとイギー・ポップとのミュージシャン対決。ジュークボックスが置いてあるカフェに羨望の眼差しで見ていましたが、ミュージシャンにとってはつらいところかもしれませんよね。
ビル・マーレイのコーヒー一気飲みもケイト・ブランシェットの一人二役も素敵でしたよ。そして、ラストには各々のショートストーリーのネタが繋がってくる面白さもありましたし、コーヒーとタバコ以外でもチェス盤をイメージしたチェッカーがあちこちに配置されたり、真上からの映像がいい味出してました。
コーヒーとタバコはなくてはならないものだ。今では喫煙率の低下によって、居場所がなくなりつつある愛煙家。小さなスペースで無駄話をして、全く会話が噛み合わないというばかばかしい時間を楽しむことが至福のときなのです。
一番良かったのは、ケイトブランシェットが一人で二役やってる「いとこ...
一番良かったのは、ケイトブランシェットが一人で二役やってる「いとこ同士」。
別日に撮影して後から合成したとのこと。スターな従妹をロックな姉ちゃんがタバコふかしながら喋くる。仲は悪くないみたいな。灰をぜんぜん気にしてねぇのも良かったし、スターいなくなったら店の奴が急に態度変えてきて禁煙とか言いだすのも面白かった。
DVDに監督インタビューついてるんだけど、
「この台本のどこが面白いか言ってみろ」といってトムウェイツが台本叩きつけてキレたらしい。だからこの映画の中の不機嫌そうな感じでやってるのはガチ。イギーがトムをなだめるみたいなやりとりがあったようだ。
イギーポップの顔が凄い良い。めちゃくちゃ好き。
あとは銃のカタログ見てる美女のわんこそばみたいなやつも結構良かった。
1話だけ珈琲じゃなくて紅茶のやつがある。
モノクロ映画ならでは
映画「パターソン」を見たいと思っていたが、その前にジム・ジャームッシュ監督の他の作品を見ておこうということで、本作を鑑賞。個人的には割と好きな映画であった。
全編モノクロ、10個前後のショートストーリーからなるオムニバス映画であり、各ストーリーでキャラクターがコーヒーを飲み、タバコを吸っている。有名なミュージシャンや俳優などが出演しており、彼らが本人役で演じている。
まず、本作は登場人物がコーヒーを飲み、タバコを吸いながら、とりとめもない会話をしている"だけ"の映画である。(Wikipedia引用)
そんな映画なのに本作を楽しめるのは映画のコンセプトがしっかりしているからである。全編モノクロであることにより、オムニバス映画なのに全体に統一感があり、各々の会話に焦点を当てている。
なんかちょっと変なやつもいるんだけど、他愛もない話がとても人間的でクスッと笑えるシーンが多いのも魅力の一つ。俳優の名前や職が登場人物にそのまま反映されているのも面白くて、本当にその俳優がプライベートで会話しているのを見ているかのように感じて笑える。特にホワイト・ストライプスの二人が音楽の話と全く関係ない話をしているのは面白かった。イギー・ポップとトム・ウェイツの話も面白い。
各ストーリーはコーヒーとタバコだけで繋がりがあるように思えるが、最後の方のストーリーになってくると前のストーリーの会話と少し繋がってくる。
お店で流れている曲など音楽もかなり良かった。
自分も出演者は全員知ってるわけではなかったが、多少知ってないと面白みは半減するかもしれない。シンプルだけどユーモラスな映画を見たいという方にはオススメ。
ほっこりとしてして方の力を抜いて見られる映画でした。 お互いに息が...
ほっこりとしてして方の力を抜いて見られる映画でした。
お互いに息が合ったりかみ合わなかったりする会話をみながらニヤニヤしていました。
上からのアングル最高!
イギー・ポップやザ・ホワイトストライプスが出ているということで、よくわからないままに見たこの作品。以来ジム・ジャームッシュの映画をよく見るようになった。登場人物は、基本的にコーヒーとタバコを挟んで話しているだけだ。ぎこちない会話をする組もあれば、店員が入ってきて笑える話をする組もある。そして、必ず話の途中で何回か上からのアングルに切り替わる。普段、なんとなくカフェやレストランでコーヒを飲んでいるが、その何気ない仕草一つ一つを意識させられてしまう。自分も途中で、急いでコーヒーを沸かして(残念ながらタバコは吸わないが)一緒に飲んだ。確かに、"ストーリー性"はないのだけれども全然違った意味で楽しめる映画なのではないかと思う。
コーヒーとタバコがあればよし
とっても端的なメッセージですけど、これ、私が20歳頃に真剣に考えていたことだったので、まさかジム・ジャームッシュがこんなタイトルの映画を作ったなんてとビックリしたのを覚えています。
いや、あるじゃないですか、そんな風に思うことってね。そして、今でもそんな風に思い続けてるわけですよ、ジム・ジャームッシュって。それを思い続けられるのはもう、ひとつの才能だなぁと思うわけですよ。
短編の寄せ集めのこの映画ですけど、どれも好きですね。このシリーズで撮り続けてほしいですね。なんていうか、ちゃんと人が描かれてるってことにつきるんですよね。そして二人の人が、コーヒーとタバコを間にして、つながっているような、それでいて、まったくつながっていないような、結局のところ、人間関係なんて、こうしたものの積み重ねであって、それを愛するしかないって思うんですよね。やはりどうも、ジム・ジャームッシュの世界にはある種、無条件に受け入れてしまう自分がいますね。
あ、あと、この短編のどれが好き?とか言って、友人とダラダラ話せたら、それって幸せな感じがしますよね。私はやっぱり、ベタですけど、「SOMEWHERE IN CALIFORNIA」かなぁ。焦るイギー・ポップが最高!
やっぱりヤニが好き
コーヒーもしくはタバコが嫌いな映画好きにはクソつまんない映画でしょうね
ただの雑談みたいなのを聞かされるだけですから、好きな俳優が出ているぐらいでは観ないほうがいいです。
苦めのコーヒー飲みながらタバコを吸ってだらだらとその「空間」を楽しむ、共有するのがベストだと思います。
かくいう自分はコーヒーもタバコも愛しているので、鑑賞中タバコが進む進む。
また登場人物達が美味そうに飲んだり吸ったりするんですよ…
そうはいってもやっぱり後半はダレてくるわけで。
愛煙家といえど満点をつけるほどではない佳作ですね。
今からタバコなんかに憧れちゃう純粋無垢でカッコつけたがりなティーンエイジャーには絶対見せちゃダメな映画です。
これだけですか
総合:40点
ストーリー:20
キャスト:65
演出:65
ビジュアル:55
音楽:65
コーヒーを飲みながら行われる会話や、そこから判断する登場人物たちのちょっとした裏話、それらから彼らの関係を想像したりということが出来る。時々変で面白い関係もあったりはするものの、でも基本的にはそこらあたりにいる人たちの日常会話を覗いているだけ。全ての話が興味をそそるわけでもなく、たくさんの物語の集合体に映画としての流れや一貫した物語があるわけではなく、1時間半以上見せられてるのにこれだけで終わりなの?、という感じだった。
そもそもコーヒー飲みながら会話するだけの10分程度の短編を11本まとめただけだし、これを映画として作る必要があったのか疑問。映画を一本見たという満足感がまるでない。だいたいが監督が10年以上にわたって撮りためたものをまとめただけなのだから、物語としてのまとまりなど期待が出来るものでもない。テレビで毎週一本だけとかを見るのならばまだ良かったかも。
ちょっとした息抜きに
本作を観ようと決めたとき、そのきっかけは一体なんだろう。スタッフ?キャスト?
人によってさまざまだと思うが、多くの人はストーリー設定に惹かれて観るのではないかと考える。コーヒーを飲み、タバコを吸いながら、他愛のない会話を繰り広げる。たったこれだけで観客(少なくとも私)の心を鷲掴みにする監督のアイデアには関心せざるを得ない。
本作は雰囲気がいい上に、出演者も一癖ある人物ばかりだ。頑固な双子、友達思いの老人や、何もかも正反対のいとこなど様々である。彼らが話す内容は、題名であるコーヒーやタバコのことであったり、映画製作、互いの近況報告などバラエティに富んでいる。
どの話が一番気に入るかは観る人次第だが、映画を見終わった後に友人と、あるいは恋人と本作について語り合うのもまた一興であろう。そんな人がいるかは知らないが。
やめられないす
ジム・ジャームッシュ監督の煙草とコーヒーが題材のオムニバス映画でございます。
喫煙家にとってコーヒーは必須アイテムと思っているわたくしの視点からだと、共感できるシーンがかな~りありました。でも、それを言葉にはしたくないのです。言葉にしてしまうと秘密をばらしてしまったかのようで、とてももったいない。
体に悪いことなんて十分承知しています。それでも煙草を吸う人じゃなきゃ共有できない秘密の楽園があるのです。それをこの映画は語ることなく、それでいて雄弁に表現しています。煙草とコーヒーは心の栄養です。
本作の面白味は、これを理解できればさらに豊かに味わえます。喫煙家の肩身が狭くなってきている昨今、この映画を見て実は喫煙家であることで特している部分もかなりあることを再認識できました。
ところで、奇しくもこの映画を観終わった後に、CSで「ブルー・イン・ザ・フェイス」という作品がやってました。これにジャームッシュが役者として出演しているのですが、そのセリフに本作への伏線が張られていて、これもまた面白かったです。
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