コーヒー&シガレッツのレビュー・感想・評価
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コーヒーとタバコがあればよし
とっても端的なメッセージですけど、これ、私が20歳頃に真剣に考えていたことだったので、まさかジム・ジャームッシュがこんなタイトルの映画を作ったなんてとビックリしたのを覚えています。
いや、あるじゃないですか、そんな風に思うことってね。そして、今でもそんな風に思い続けてるわけですよ、ジム・ジャームッシュって。それを思い続けられるのはもう、ひとつの才能だなぁと思うわけですよ。
短編の寄せ集めのこの映画ですけど、どれも好きですね。このシリーズで撮り続けてほしいですね。なんていうか、ちゃんと人が描かれてるってことにつきるんですよね。そして二人の人が、コーヒーとタバコを間にして、つながっているような、それでいて、まったくつながっていないような、結局のところ、人間関係なんて、こうしたものの積み重ねであって、それを愛するしかないって思うんですよね。やはりどうも、ジム・ジャームッシュの世界にはある種、無条件に受け入れてしまう自分がいますね。
あ、あと、この短編のどれが好き?とか言って、友人とダラダラ話せたら、それって幸せな感じがしますよね。私はやっぱり、ベタですけど、「SOMEWHERE IN CALIFORNIA」かなぁ。焦るイギー・ポップが最高!
やっぱりヤニが好き
コーヒーもしくはタバコが嫌いな映画好きにはクソつまんない映画でしょうね
ただの雑談みたいなのを聞かされるだけですから、好きな俳優が出ているぐらいでは観ないほうがいいです。
苦めのコーヒー飲みながらタバコを吸ってだらだらとその「空間」を楽しむ、共有するのがベストだと思います。
かくいう自分はコーヒーもタバコも愛しているので、鑑賞中タバコが進む進む。
また登場人物達が美味そうに飲んだり吸ったりするんですよ…
そうはいってもやっぱり後半はダレてくるわけで。
愛煙家といえど満点をつけるほどではない佳作ですね。
今からタバコなんかに憧れちゃう純粋無垢でカッコつけたがりなティーンエイジャーには絶対見せちゃダメな映画です。
これだけですか
総合:40点
ストーリー:20
キャスト:65
演出:65
ビジュアル:55
音楽:65
コーヒーを飲みながら行われる会話や、そこから判断する登場人物たちのちょっとした裏話、それらから彼らの関係を想像したりということが出来る。時々変で面白い関係もあったりはするものの、でも基本的にはそこらあたりにいる人たちの日常会話を覗いているだけ。全ての話が興味をそそるわけでもなく、たくさんの物語の集合体に映画としての流れや一貫した物語があるわけではなく、1時間半以上見せられてるのにこれだけで終わりなの?、という感じだった。
そもそもコーヒー飲みながら会話するだけの10分程度の短編を11本まとめただけだし、これを映画として作る必要があったのか疑問。映画を一本見たという満足感がまるでない。だいたいが監督が10年以上にわたって撮りためたものをまとめただけなのだから、物語としてのまとまりなど期待が出来るものでもない。テレビで毎週一本だけとかを見るのならばまだ良かったかも。
ちょっとした息抜きに
本作を観ようと決めたとき、そのきっかけは一体なんだろう。スタッフ?キャスト?
人によってさまざまだと思うが、多くの人はストーリー設定に惹かれて観るのではないかと考える。コーヒーを飲み、タバコを吸いながら、他愛のない会話を繰り広げる。たったこれだけで観客(少なくとも私)の心を鷲掴みにする監督のアイデアには関心せざるを得ない。
本作は雰囲気がいい上に、出演者も一癖ある人物ばかりだ。頑固な双子、友達思いの老人や、何もかも正反対のいとこなど様々である。彼らが話す内容は、題名であるコーヒーやタバコのことであったり、映画製作、互いの近況報告などバラエティに富んでいる。
どの話が一番気に入るかは観る人次第だが、映画を見終わった後に友人と、あるいは恋人と本作について語り合うのもまた一興であろう。そんな人がいるかは知らないが。
やめられないす
ジム・ジャームッシュ監督の煙草とコーヒーが題材のオムニバス映画でございます。
喫煙家にとってコーヒーは必須アイテムと思っているわたくしの視点からだと、共感できるシーンがかな~りありました。でも、それを言葉にはしたくないのです。言葉にしてしまうと秘密をばらしてしまったかのようで、とてももったいない。
体に悪いことなんて十分承知しています。それでも煙草を吸う人じゃなきゃ共有できない秘密の楽園があるのです。それをこの映画は語ることなく、それでいて雄弁に表現しています。煙草とコーヒーは心の栄養です。
本作の面白味は、これを理解できればさらに豊かに味わえます。喫煙家の肩身が狭くなってきている昨今、この映画を見て実は喫煙家であることで特している部分もかなりあることを再認識できました。
ところで、奇しくもこの映画を観終わった後に、CSで「ブルー・イン・ザ・フェイス」という作品がやってました。これにジャームッシュが役者として出演しているのですが、そのセリフに本作への伏線が張られていて、これもまた面白かったです。
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