「早くジャックを食べてくれ」アナコンダ2 movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
早くジャックを食べてくれ
もう、こういった映画では餌食になるメンバーを見極められるくらいの大人。
そうそうに、あぁジャックは食べられるなと理解。
不死の物質を持つ大きな蘭の花で製薬したい者達が、蘭は7年に1度、2週間しか咲かないとのことで、よりによって雨季にインドネシアの川沿い地域に乗り込む。
どうにか船を出してくれる船長の元軍人ジョンソンをお金を積んで見つけたが、アナコンダ生息地。
しかも、船は調子が悪くなり滝に落ちて船なしに。
集団の1人のベンが早々に沼地に引き摺り込まれて、やなやつだったが医師を1人失う。
それでも、ベンの友人と言いつつ蘭を手に入れどうにか億万長者になりたくて堪らないジャックが、仲間を犠牲にしてでも蘭の元に行きたがる。
ジャックの助手で嫁候補にされているサムも、ジャックに指図され振り回される。
ジャックの研究を支えていたゴードンも、ジャックに逆らったがためにジャックが採取していた毒グモを仕掛けられ、動けずアナコンダの餌食に。
さらには、みんなで脱出用に作ったイカダと衛星電話を独り占めして乗っ取りジャックだけ単独行動を始め、蘭の元へ。
ジャングルを先回りしてイカダを取り戻すため急ぐ一行。逃げ遅れた1人を助けるために、ジョンソンの助手ユージーンが犠牲に。
もう、アナコンダさん早くジャックを食べてくれ、早く来て暴走を止めてくれと思いながら見る稀有な映画。
群生する蘭にたどり着いたジャックを見つけ、イカダを取り戻そうとするも、ジョンソンはジャックに肩を銃で撃たれ、2人は人質にされ、助手のサムはジャックのリュックに蘭を詰んで入れてくるよう命じられ、もう散々。
しかも巨大アナコンダは蘭を食べて寿命が延び巨大化できているという設定。しかもアナコンダは交尾期だからメスを求めてうじゃうじゃとオスが集まる時期らしいが、その氾濫場所は蘭スポットの真下。
予想通り最後には自分が持って来たクモにジャックも噛まれて、アナコンダ達の元に落ちていく。
途中、襲ってきたアナコンダの頭を斬り落とすサムが最高!
船長のジョンソンと、ヒロインにあたるサムだけが自己中要素がないキャラなのだが、これまでサムは他のキャラから色目で学生から直で助手のポジションにつけたと言われたり、具合が悪そうなキャラの様子を見に行ったり、自己中キャラの間に入ったりしつつ、ずっと反論せずに耐えていた。
そのサムが全てを発散するかのように、アナコンダの頭をスパッッと。サムライ。
チンパンジー並みにすぐに騒ぎ出すキャラがみんなに助けて貰いながら最後まで生きているが、アナコンダに火炎銃を命中させて、アナコンダ大軍を葬り去るきっかけにしてくれた。