劇場公開日 2005年2月5日

「復讐って虚しいよね。」復讐者に憐れみを みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0復讐って虚しいよね。

2013年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

2005年の映画だけれど、最近DVDで観た。なんだか凄惨な描写が多くてストーリーも救いの無い話で観ていて虚しくなる。画は面白いカットがあり、そういったところはこの監督のセンスは好きだけれど、スローな場面展開も多用すると鼻につく。あまりセリフで説明しなくて表情や動きで観客に解からせる手法で撮っているが、観るすべての人がついていけるものなのか。
大事なものをなくした人間が奪ったものへ復讐をする、それだけの話しで二人の演技は観るものを圧倒して画面に釘付けになるが、あちらの映画は刃物を使った生々しいアクション・シーンがどうも気持ち悪い。
特殊撮影をしているがリアルで怖いシーンが何度かある。
復讐三部作となっているが、監督が云っているのかマスコミが付けたのかどっちなんだろう。
二つ目の「オールド・ボーイ」三番目の「親切なクムジャさん」も観たけれど、それぞれ復讐という意味では通じている。
でも、やはり復讐を果たしたからっていってもそこからは何も生まれない。
自分の感情にケリを付けるだけで虚しさが募るだけだろう。
それが監督のコメントなのかも知れない。

みっどないと・シネマ