運命を分けたザイルのレビュー・感想・評価
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人と人のつながりを感じてください。
物語の結果はわかっています。
ここで描かれているのはそれに至る過程です。
普段、人が体験しえないよな壮絶な世界が描かれています。
恐ろしい世界といっても過言ではありません。
パートナーを信頼し支えあうことが唯一の頼みなのかもしれません。
こういう世界に世の中の縮図を垣間見えると感じます。
「あきらめない」「自分を勇気付ける」「パートナーを思いやる」
人を助けられるのは人である。
そんな大事なことを教えられる作品であろうと思います。
この原作を元にハラハラドキドキを促進させるような大作風に仕上げることも可能だっただろうと思いますが多くの演出などもなくほんとうにドキュメンタリータッチの姿勢を作品に組み込んでいたのが更に観やすいかも
しれません。映像がリアルで「どんな風に撮ったんだ?」とわからないぐらいのシーンがあり驚きます。
私自身も中学生の頃、父親と父親の知人と私3名で雪山に登りました。
そして吹雪、豪雪に見舞われて地理感覚が狂い目的の宿泊所に行けず遭難しかけました。
もちろんここまで壮絶ではありませんでした。
でもその当時は焦りましたね。
父親はそれ以降にも一度、雪山に一人で行き遭難しかけましたが携帯電話の電波がギリギリ入ったため助かった。
ということがありました。
それでも未だに山には行き続けてますね。
たぶん、父親の登山技術が低いのではなく「自然の力」ってのに人間が太刀打ちできない瞬間もあるということでしょう。
人によっては「山に登る意味がわからない」と感じる人もいるだろうが、それを知るためにこの映画を観るのではなく世の中の縮図とも言える「人と人のつながり」を感じるために是非観てみてください。
貴重な時間を過ごせるでしょう。
オススメです。
なにがなんでも生きて帰るという執念
すごい話ですね
極限状態の彼らの心理に敬服
ドキュメンタリーベースだけあってバーティカル・リミットやクリフ・ハンガーとは大違いの迫力。とはいえ派手な展開はないので退屈と感じる人もいるかも。
しかしこの映像どうやって撮った?凄すぎ。ホンマに遭難しないと撮れなさそう
九死に一生を得る為に友を裏切れますか?
登山中の事故で相方が崖から宙ぶらりんになり、もう一人は崖でなんとか踏ん張っている。二人をつなぐのは一本のザイル。一つ確かなのは、それを切らなければ二人とも死んでしまうこと。不確かなのは、それを切れば少なくとも一人は生き残る可能性があるということ。
この実話の答えは相方は切ってしまいます。そして、二人とも生き残ります。
ここまでが宣伝とおりの起承転結です。残された見どころは、いかにして切られた方が生き残るか。実在の二人のインタビュー映像も交えながら、物語は展開していきます。不覚にもこぶしに力が入ってしまいました。実話ベースゆえにとても雄弁です。
二人の間にあるのは友情なのか?それとも、それを超越した何かなのか?本当の友情って!?
な~んてことを考えたい方、おすすめです。
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